アート・オブ・ヴァイオリン
今日はDVDのご紹介。

アート・オブ・ヴァイオリン
ヴァイオリンを弾いていらっしゃる方で、まだこのDVDを見たことがない人は不幸かもしれない、と思ってしまうほどヴァイオリン好きにとってこれは必見です。
20世紀の巨匠たちの映像を集めたものですが、これを初めて見たときの衝撃は今でも忘れられません。CDの音と写真でしか見たことがない巨匠たちが次々に登場してものすごいパフォーマンスを「魅せる」のです。
まず最初は、オープニングのあとのメンデルスゾーンのコンチェルトメドレー。メンデルスゾーンの1楽章をいろいろな奏者の映像メドレーでつなげてあるのですが、オイストラフ~スターン~フェラス~クライスラー~ミルシテイン~メニューイン~グリュミオー~ハイフェッツ~エルマンといきなりこれだけの奏者が登場します。
このDVDが出た数年前はハイフェッツやオイストラフ、ミルシテインといった演奏家は録音を聴いたことはあっても、映像を見る機会なんてありませんでした。今でこそ昔の巨匠のDVDが出てきていますが、それでも一度にこれだけの演奏家の映像を集めたものはありませんね。しかもその内容といったら・・・初めて見たときの衝撃は今でも忘れられません。
ミルシテインのメンデルスゾーンやバッハ、オイストラフのフランク、メニューインのバッハ、ハイフェッツの華麗なるポロネーズ、フランチェスカッティの妖精の踊りなど、本当に鳥肌が立つような演奏でした。
このDVDの良いところは、名演奏家の映像でも本当に良い演奏を集めているというところでもあります。その生涯において浮き沈みの激しい演奏家などは、録音によって全く評価が変わってしまったりしますが、このDVDでは各奏者の本当に最高の演奏が集められているのです。解説も現代を代表する演奏家であるパールマン、ギトリスなどというすごい顔ぶれです。
最近の若手のレベルはすさまじいものがあり、「過去の巨匠は昔にしてはすごかったが、さすがに今の奏者に比べると・・」なんて意見も聞きますが、これを見た後にそんなことを言える人はおそらくいないことでしょう。伝説になっている巨匠の演奏は現代においても驚異的ですから・・。
今の自分がこの映像からどれだけの影響を受けたか計り知れません。CDだけでしか知らなかった巨匠の音が、どうやって生み出されているのかというのを音だけでなく映像から読み取ることが出来るのですからね。姿勢、構え、弓の持ち方、ボウイング、フィンガリング、ヴィブラート等・・・。すでに数十回は見たような気がします(笑)。
とても有名なDVDなので、ヴァイオリンを弾いていらっしゃる方ならすでにお持ちの方が多いと思いますが、もしまだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、是非一度見てみて下さい。これは本当に一押しです!
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