富士スピードウェイ走行会 #3(中野信治選手 同乗走行!)
雨が上がらないため一旦パドックに戻ってみたら、友人たちはさっさと荷物をまとめて帰り支度をしていました。
走行前にクルマの荷物(工具、ジャッキ、譜面台、伴奏譜etc・・)を全部下ろしていたので、雨でびしょ濡れになっているかと思いきや、気を利かせた友人が荷物にビニール袋をかぶせてくれてました。ありがとう!
さて雨も小降りになってきたので、スタッフに聞いてみると赤旗が解除されて走行出来るとのこと。よし、同乗走行のチャンス!
ピットで待っていると中野選手がスタッフと一緒にいるところを発見、声をかけて次は自分の番だということがわかったので、ついに同乗走行してもらえることになりました。
中野選手「ひどい雨だね・・・。」
僕「そうですね・・・。」
中野選手「雨じゃなかったら全開に出来るんだけどな・・。タイヤの溝はある?」
僕「ばっちりです。ストレート200km/h出しても大丈夫です。」
中野選手「そんなに出さないけど(笑)。ラインだけでも覚えてもらえれば。」
という具合でいよいよ同乗走行開始。ピットロードでちょっと2速で踏んでみたりしながらピットアウト。僕にとってエボの280PSはそこそこ心地よい加速ですし、国産市販車としては最速クラスですが、F1やルマンシリーズなどのレーシングマシンを操る中野選手にとってはどう感じるんでしょうかね?
さてコースインすると「これから基本のラインを走りますね」という言葉と共に1コーナーへ。で立ち上がり・・・あ、全然ラインが違う。僕の場合は速度に応じて曲がれるラインを取っていたような気がしますが、中野選手はまずラインがあってそこに出来るだけスピードを乗せていくような感じです。
コカコーラコーナーは大体思った通りのラインで、次は100R。進入はコーナー中程から入り、最初の待避路のあたり(芝の切れ目)でインに付き、いったんはらんで再度次の待避路のあたりでインを舐めて立ち上がる。おー、ほとんど僕と同じだ! ベストモータリングとGT4のイメトレの効果があったようです。
続いてヘアピン。「ここは進入きつくて出口広いから早めにインについて・・」「ですよね。みんなクリップを奥に取りすぎてますよね。(うんうん)」なんて思っていたら、中野選手は予想以上に早めにインに・・・。まだまだ甘かった・・。
そして中野選手はコースを目一杯使ってきれいに立ち上がります。ここも僕はコース半分くらいしか使えてないので、その分進入のラインが厳しくなって失速していたようです。
300Rを抜け、ダンロップシケインへ。進入からシケインを抜けるまでのラインは大体同じでしたが、続く13コーナーのアプローチで「ここは逆バンクになってて出口きついから早めにインについて・・」なるほど。僕は結構大回りして進入してましたが、結構無駄が多かったかも。
そして鬼門のネッツコーナー。ここは僕は一旦インに付いた後に多めににアクセル開けて大きくアウトにはらんでたんですが、中野選手のラインはスムーズに小回りして、一番タイトなクリップに乗せていく感じです。なるほど・・。
進入で大回りしてもあまり立ち上がりのメリットがない13コーナーやネッツコーナーでは、多少はらんで車速を乗せたところでただの大回りになって無駄になるだけなので、中野選手のようなラインがスムーズで速いようです。
そして最終コーナー。ここも僕は中野選手に比べると少し大回り気味でした。
そのままもう一周してピットインしたのですが、いややっぱり世界の中野信治選手の助手席は実に安心感があり、勉強になることばかりでした。中野選手はまだFSWはレースカーで走ったことがないそうですが、それでも国内外の多くのサーキットを走ってきた経験でしょうか、短い時間であっという間にFSWの基本ラインを見つけて教えて頂きました。
まずラインですが、アウト一杯まで使うところと小回りするところのメリハリがはっきりしていました。それと僕の場合はその都度クルマと格闘した結果ラインが決まる感じですが、中野選手の場合は効率の良いラインにクルマを乗せていくような感じを受けました。
それと操作に迷いがないというのも感じました。僕などはクルマをコントロールするという方に意識がいってしまうのですが、FSWのような高速コースはそれだけでは全然ダメですね。クルマをコントロール出来て当然で、それよりもスピードやラインをコントロール出来るようにならないと・・。
ちなみに中野選手曰く、「このクルマ、バランスいいね! 4WD? 雨ならこういうクルマが一番速いね。」だそうです。前回の筑波では異常なオーバーステアで苦しみましたが、今回はタイヤを替えたのと、高速コーナーでのスタビリティ重視で実はこんなものをつけていたのです。

これは自作のガーニーフラップですが、15mm程度のL字材をウイングの後端に装着すると、ウイング0度→18度にする以上のダウンフォースがあり、高速コーナーでの安定が高まるという情報を聞きつけ、自作しました。
ちょっとダウンフォース強すぎかなとも思いましたが、100Rや1コーナーのブレーキングなど、非常に挙動が安定していて安心して走ることが出来ました。エボ7は8やそれ以降のモデルに比べてオーバーステアが出やすいという欠点がありますが、とりあえず高速コーナーに関してはこの自作ガーニーフラップが効果大のようです。ちなみにウイングの角度はガーニー装着の時に0度→6度にしましたが、ガーニーフラップの効果が大きいので0度でも良さそうです。
ということで中野選手の同乗走行も終わり、雨もあがらず残り時間も少なかったために今回はここで走行をやめました。そしてタイムシートが配られ、自分のベストタイムを見ると・・・
2周目の2分22秒299がベストでした(笑)。これは慣熟走行が終わって、前のクルマに詰まりながら走ってたタイムです。他のラップもスローダウンばかりでまともに走ったラップがなく、2分23秒とか27秒とかそんな感じでした。
ちなみに赤旗中断の1周前、ヘビーウェットでアタックしたタイムは2分23秒907。むしろこちらをベストタイムとすべきでしょうね(笑)。ちなみにベストタイムは全34台中13位。まあみんなろくにタイムを出す前に終わってしまったので参考になりませんけどね。FSWの走行経験があって速い時間からアタック出来た人や、うまくクリアラップが取れた人以外、みんなタイムを出せなかったみたいです。
タイムは残念でしたが、ヘビーウェットの中での全開走行なんてそうそう出来るものではないので、ウェットの時の挙動、雨の量に対してグリップがどう変わるか、などいろいろ勉強になりました。
それと、クルマ自体のハンドリングを思いっきり試す機会がなかったため、いろいろチェック出来たのも良かったです。
最後には中野信治選手にヘルメットへのサインと記念撮影をお願いしたところ、快諾して下さいました。短い時間でしたがお話することが出来、中野信治選手の人柄の温かさなどを感じることができました。

スポーツも音楽も、人と人がそこにいてメッセージを伝え合うことによって感動を与えるものですが、そこに携わる人の人柄や魅力という点で、今回の中野信治選手のような方はモータースポーツそのものの魅力を引き立てることの出来る方ですね。
中野選手の人柄などはブログや公式サイト
・中野信治 公式ウェブサイト
・中野信治 公式ブログ
などでもうかがい知ることが出来ますが、本当にそのまんまの方でした。トップに立つような方でこういう方ってなかなかいらっしゃいませんよね。本当にこういう選手って応援したくなります! 帰りに友人たちと食事をしたのですが、やはり中野選手の人柄についても話題になりました。
ちなみに中野選手はクラシックがお好きとのこと。クラシック音楽に携わる者としてうれしい限りですね。
さて、中野選手の9月12日ブログに走行会のことが書かれてありましたが、当日ボンネットとダッシュボードにサインをもらった友人の車の写真が載ってました。僕もまさかボンネットにサインしてもらうとは思わずびっくりしましたが、中野選手はさらにびっくりしたことでしょう(笑)。・・・ちなみに彼は今週末にサインの上にクリアを塗装するとのことです(笑)。
今回の走行会は雨に降られたりしたものの、ドライとウェットでのハンドリングチェック、中野選手の同乗走行など、とても実りの多い楽しい一日になりました。
またそのうちFSWに走りに行きたいです。今回はほとんどタイヤ減りませんでしたし(笑)。

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