モーツァルトのヴァイオリン協奏曲
大昔、レッスンでモーツァルトの協奏曲第3番を弾きました。モーツァルトの3番といったら誰もが一度は採り上げる曲です。難易度的にも程よく難しいので、メンデルスゾーンやブルッフなどに進む前に取り組むことが多いです。
しかしこのモーツァルトを弾いた中3当時は、モーツァルト自体が全く好きになれませんでした。無難で明るくて品が良すぎて、つまらなく感じてしまったのです。
歳を取れば志向も変わり、今はもちろんモーツァルトが大好きです。まあ子供の頃にモーツァルトの幸福感を感じるというのは難しかったでしょうね。
CDなども良く聴きます。愛聴盤はオイストラフとクレーメル。

モーツァルト : ヴァイオリン協奏曲全集
ダヴィッド・オイストラフ, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
オイストラフは明るく楽しく元気よく、といった感じの歯切れが良い演奏です。モーツァルトはとにかく角を立てずに演奏する、というのは僕はあまり好きでないのですが、オイストラフは丁寧さと思い切りの良さの双方を併せ持っていて、聴いていて気持ちのよい演奏です。

モーツァルト : ヴァイオリン協奏曲全集
ギドン・クレーメル, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
クレーメルはある意味対照的な演奏です。とても丁寧でシルキーな音色を奏でます。もちろん単に丁寧に弾いただけの無難な演奏などではなく、クレーメル独特の解釈と自由なテンポは聴くものを飽きさせません。音色の豊かさは本当に素晴らしいものがあります。そして時には突き刺すようなシャープな音色でそのコントラストを楽しませてくれます。
他にもチョーリャン・リン、ハイフェッツ、コーガンなど良い演奏がありますが、やはり先の2枚は外せませんね。お気に入りです。
聴くのは良いけれどずいぶん長いことモーツァルトを弾いてなかったということもあって、時々モーツァルトの楽譜を引っ張り出してさらってみたりしていました。そういえばモーツァルトの協奏曲って人前で弾いたことないかも・・ということで前回の栗の里では4番の2楽章を弾きましたが、今週末の栗の里生演奏でも5番の1楽章を弾く予定でいます。モーツァルトイヤーも終わってしまいますしね。
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