F1バーレーンGP、佐藤琢磨無念のエンジンブロー
バーレーンGP、佐藤琢磨にとっては残念なGPとなってしまいました。
琢磨は金曜日のフリー走行からあまり良くありませんでしたね。セッションを重ねるに従ってだんだんとタイムが向上していくデヴィッドソンに比べ、マシンが全く決まっていなかったのがわかります。
金曜日午前
No.22 1:35.856(琢磨-16位)
No.23 1:36.243(デヴィッドソン-18位)
金曜日午後
No.22 1:35.001(琢磨-16位)
No.23 1:34.595(デヴィッドソン-13位)
土曜日午前
No.22 1:34.082(琢磨-17位)
No.23 1:32.900(デヴィッドソン-5位)
最終的なタイムはともかく、琢磨のマシンからは良いタイムが出ている感じがせず、予選も相当苦しいだろうなと思っていました。
そして予選。Q1の最初のアタックも良いタイムでなく、2回目のアタックも失敗。結果的にはミスでQ2進出を逃したところもありますが、成功していてもデヴィッドソンとのタイム差は歴然。グリッド差以上に琢磨のマシンが全く良くないようでした。
対するデヴィッドソンは結局Q2止まりでしたが内容は非常に良く、上と争って得た13番グリッドという結果でした。ピットでも浮かない顔でエンジニアと話をしている琢磨に対し、13番グリッドでも非常に嬉しそうなデヴィッドソンが対照的でした。
ポール争いはなんとマッサとハミルトンのフロントロー。でもこれはフリー走行から見えていましたね。解説では「アロンソは重いのでは?」と言っていましたが、フリーでのタイム、予選中の前タイム、そして予選後のコメントからしてもマッサとハミルトンが乗れているだけのようにも思えました。
さて決勝。琢磨はジャンプアップは果たせないものの堅実なポジションをキープ。クルサードに抜かれたデヴィッドソンの後ろにぴったり付いていきます。
琢磨も決勝はいけるのではと思った矢先、早いタイミングで琢磨がピットイン。対するデヴィッドソンは8週も引き延ばしてピットイン。あれだけの燃料搭載量に差があったことを考えると、やはり琢磨の状態は良くなかったようです。
そして衝撃の34週目。川井ちゃんの「一台エンジンブロー!」そして映し出された白煙を上げる琢磨のマシン・・・。無念です。
驚いたのが同じくデヴィッドソンも51週目のエンジンブロー。なんとスーパーアグリの2台がエンジンブローで戦線離脱とは・・。
2007年仕様で最強といわれるホンダエンジンが、19000レブ制限があるのに2台エンジンブローするなんていうのは考えられないですね。しかも今回はフレッシュエンジン。
くやしいのはデヴィッドソンでしょう。途中まで非常に良い走りをしていて12位チェッカーが期待出来ましたから。ただ、予選で琢磨に勝てたことや決勝で良い走りが出来たことは大きな自信につながったことでしょう。
琢磨はエンジンブローはもはやあまり痛いトラブルではなかったかもしれませんが、それ以上にフリーから決勝までマシンが全く決まらなかったことがくやしいでしょうね。次戦までは時間があるので原因を見つけて、また琢磨の熱い走りに期待したいです。
さてトップ争い。やはりマクラーレンのスタートがいいですね。偶数グリッドをもろともしないスタートは、去年のルノーを見ているかのよう。
しかし今回のマッサは完璧でした。第1スティントは苦しみながらもペースをキープし、第2スティントではペースの落ちたハミルトンとのギャップを築き、第3スティントは完全にコントロール、という完璧なレースでした。
マッサはフリー走行からミスはあったものの走り自体はずっと良かったと思います。そして予選も完璧に決め、2戦連続のポールポジション。チームメイトのライコネンすらも、全く手が届かない走りを既に今シーズン何度も見せていますし、さすがはあのミハエルに最も近づいたドライバーですね。
ハミルトンは今回も驚きのレースでした。フリー走行から全てのセッションでアロンソを圧倒。そして最後までマッサにプレッシャーをかけながらの2位フィニッシュで3戦連続表彰台です。デビュー以来衝撃の走りを続けるドライバーというのは本当にミハエル以来ですね。
ライコネンはアロンソにかわされたのが痛かったでしょう。でも出来ることはやったのかなという印象でした。3位フィニッシュはくやしいところもあるでしょうが、ミスの少ない走りはアロンソと同じく、着実にポイントを稼ぐことでしょう。
そしてトップ2に次ぐ素晴らしい走りを見せたのが4位に入ったハイドフェルド。終始トップ4についていき、ペースの落ちたアロンソを見事にオーバーテイク! そのまま前を譲ることなくチェッカー。実力で4位をもぎ取った走りは見事なものでした。
5位のアロンソは今回はフリーからハミルトンに遅れを取っていましたが、致命的に遅かったわけでもなくトップから14秒遅れ。今年のマシンは独特のドライビングで強アンダーステアを好むアロンソ仕様にされているといいますし、ハミルトンに遅れを取るというのは意外でした。
それ以外ではレッドブルの速さが印象的でした。予選でのウェバー、決勝でのクルサードは今後の飛躍を期待させるものでした。2台ともリタイヤというのは残念。しかし本当にウェバーの予選はマシンのポテンシャルの差をひっくり返してしまう、恐ろしい力がありますね。
さて次戦は1ヶ月後のスペイン。シーズンが進むにつれスーパーアグリのようなチームはだんだん苦しくなると思いますが、なんとか琢磨にポイントフィニッシュを果たしてもらいたいところです。
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