F1カナダGP、琢磨6位入賞!(2)
琢磨の怒濤のオーバーテイクショーに沸いたカナダGPですが、他のドライバーのレースについても触れましょう。
まずはハミルトン。完璧でしたね。アロンソは「自分はツイてなくてルイスはツイていた」のようなコメントをしていますが、あれだけ築いたマージンを何度も台無しにされていることを考えると、ハミルトンにとってツイていたとはいえないでしょうね。予選から決勝とその走りは異次元で、アロンソに対してもそのペースの速さとミスのなさは完璧でした。素晴らしい初優勝だったと思います。しかし個人的にはハミルトンの魅力は、後方から怒濤の追い上げ&オーバーテイクで優勝することだと思っているので、そんなシーンが早く見てみたいです。
対してアロンソは不運があったとはいえ、他の多くのドライバーに対してそんなに不運だったとは思えません。それよりも、ミスの多さと安定しないペース、琢磨に抜かれる原因にもなったタイヤの使い方など精彩を欠いていました。ミスでは特に1コーナーが鬼門だったようですね。ペースも安定せず、前の車を猛追したかと思ったらじりじりと離されていったり。全くのクリーンなレースでもマッサ、ライコネンに続く5位がやっとだったのではと思います。ライバルのマッサが失格、ライコネンが6位止まりというのはむしろ幸運だったのかもしれません。まだまだアロンソはツイている男だと思いますが(笑)、これ以上新人ハミルトンに見劣りしてしまうレースが多くなってくるといろいろ苦しくなってくるでしょうね。
マッサはセーフティーカーではアロンソよりも不運だったかもしれません。他のドライバーのミスに乗じたりしてそこそこのポジションをキープしていましたが、痛恨のピット出口シグナル無視。チームも少し気を利かせれば無線で注意を促すことが出来たかもしれませんが、そこまでチームに求めるのは酷かもしれません。チャンピオンを取るにはこのような荒れたレースでも最低限のポイントを取ることが必要だと思うのですが、それが出来なかったのが痛いです。次のアメリカGPでは優勝が必須ですね。
ライコネンはミスなどもありましたが、終わってみれば5位。結果としては良かったものの、やはりマッサに対してパフォーマンスが今ひとつであることが否めません。ライコネンのパフォーマンスが悪いのか、マッサが良いのかはっきりしませんが、同じパフォーマンスを発揮していても良いチームメイトに恵まれることはある意味厳しいですね。同じ悩みをアロンソも抱えているかもしれません。
ハイドフェルドは見事でしたね。誰もリタイヤせずにセーフティーカーが入らないクリーンなレースだったとしても2位は確実だったでしょう。予選の速さ、決勝の安定感、など上が崩れればすぐに食い込んできます。今回また株を上げたことでしょう。
クビサのクラッシュは悪夢でした。特に正面から見たときの映像だと非常に激しく進行方向右側のウォールにヒットしていたので非常に気がかりでした。しかし後方からのカメラでは激しいクラッシュながら角度が浅いため最悪の事態は避けられたはず・・・、と自分に言い聞かせながら残りのレースを見ていました。しかしなんと骨折もなく翌日には退院出来るとのこと。本当に良かった。今のF1マシンの安全性に脱帽です。数十年前のF1では年間に何人も亡くなっていますからね・・・。昔のF1は良かった、なんて軽々しく言えません。もうセナ&ラッツェンバーガーの悲劇は繰り返して欲しくありません。
ブルツは見事でした。先にも書きましたが、スーパーソフトでソフトのコバライネンを抑えきり3位表彰台。1ストップでスティントが長いことがわかっていたからか、スーパーソフトを上手く使ったんでしょうね。棚ぼたなんかではなく、見事にチャンスをものにした3位でした。
ウェバーは残念でした。予選から速く注目していたんですが、オーバーテイクでのミス、はまだ良かったとして、セーフティーカー中のピットオープン時に入らず、セーフティーカーインのラップでピットインという大失態。チームの作戦ミスだと思うんですが、ああいうのは本当にもったいないと思います。ウェバーは良いポジションを走るとマシンが壊れ、壊れないときはマシンが遅いという、アロンソとは対照的にかわいそうなくらいツイてない男ですが、能力は本当に素晴らしいと思います。幸運を掴むことを祈っています。
ラルフは予選では失敗しましたが、ようやくポイントゲット。トゥルーリの結果がああいう形で終わってしまっただけに、チームに与えた印象もまた少し違ったものになったことでしょう。いろいろなウワサがありますが、実はポイントではトゥルーリの4ポイントにたいして2ポイントと大きな差はありません。ウワサの払拭は今後次第かもしれません。
最後にトゥルーリのクラッシュについて。セーフティーカー中にピットインし、最後尾に追いつくためにプッシュしてクラッシュしたそうですが、本来安全を確保するためのセーフティーカーラップ中にクラッシュするというのはいかがなものかと思います。もちろんトゥルーリだけが悪いというわけではなく、ドライバーがそのようなドライビングをしないと不利になる可能性のあるという、今のルールに問題があると思います。
セールティーカールールについてはいろいろ言われていますが、レースを面白くするとかしないとか不公平だとか以前の問題として、隊列に戻る、あるいは周回遅れを取り戻すときの走行にも何らかの制限を加えるべきだと思うのです。実際、周回遅れを取り戻している時のデヴィッドソンも1分20秒台でラップしていました。ラップタイム、あるいはセクタータイムがベストの110%以内で走ってはいけないとか、何かあっても良いのではと思います。どんなに遅く走ってもセーフティーカーが待っているというのだとチームプレーに使われてしまいそうな気もしますが。
さて、今週末はアメリカGP。インディアナポリスは2004年に琢磨が3位表彰台を獲得した地。スーパーアグリでどんな走りが出来るか、とても楽しみです。
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