カナダGP、琢磨6位入賞!(1)
佐藤琢磨、カッコ良すぎます。深夜にもかかわらず、
「いけーっ! いったーっ! 琢磨すげー! カッコイイ!!!!」
と絶叫してしまいました(笑)。
さてその衝撃のカナダGPを振り返りましょう。
まずは金曜日。
金曜日午前 FP1
No.22 1:18.898(琢磨-11位)
No.23 1:18.896(デヴィッドソン-10位)
金曜日午後 FP2
No.22 1:18.309(琢磨-10位)
No.23 1:18.545(デヴィッドソン-15位)
新しく投入したリヤウイングがシミュレーション通りに機能せず、やむなくダウンフォースが強くドラッグの大きすぎるウイングで走ることになったようです。が、それが思ったほど悪くないようで、金曜日のフリー走行から2台揃って好タイムをマークしていました。
土曜日午前 FP3
No.22 1:16.864(琢磨-5位)
No.23 1:17.391(デヴィッドソン-10位)
土曜日の予選前走行ではなんと琢磨が5番手。デヴィッドソンも10番手ということでスーパーアグリは非常に好調のようです。
予選。Q1ではコバライネンのクラッシュによる赤旗中段があったため、二人とも1回ずつのアタックになってしまいました。赤旗時、琢磨はすでにアタック中でセクター3に入っていただけに、ほんの少しの差でアタックを取りやめる羽目になりました。2台とも好タイムはマーク出来ず、琢磨は14番手でなんとか通過、デヴィッドソンは僅差で17番手になりQ1脱落。
Q2での琢磨はベストタイム"1:16.743"を叩き出すものの、これまた僅差で11位。惜しくもQ3進出とはなりませんでした。
ポール争いは実質マクラーレンの2台に絞られましたが、ハミルトンがうまくタイムをまとめ、セクター2までベストだったアロンソも最終シケインでミス。ハミルトンの初ポールが確定しました。以下、ハイドフェルドが3位、ライコネン4位、マッサ5位、ウェバー6位、といった顔ぶれです。
そして決勝。波乱に次ぐ波乱できちんと整理出来なさそうですが・・。
琢磨はスタートでひとつ順位を上げ快調な走りをしていましたが、スーティルのクラッシュによるセーフティーカーのピットオープンと同時に他車に続いてピットイン!
しかしチームのピットワークが原因なのか、ピットストップがライバルよりも2秒以上遅く、ピットアウトした時にはトゥルーリとリウッツィに抜かれてしまいポジションダウン。今シーズンまだこういうのが多いですね。
しかしその後も上位の車にしっかりとついていき、ヘアピンではライコネンのミスに乗じてライコネンをパス!
その後、アルバースのクラッシュによるセーフティーカーと同時にピットイン。燃料補給は出来ないのでタイヤのみスーパーソフトに交換しましたが、ピットアウトでスタッフのもたつきにより数秒をロス。このピットイン自体が必要だったのかはわかりませんが、スーパーソフトに換えるという判断は正解でした。
ピットレーンオープンとともに再度ピットインし、燃料補給とソフトへのタイヤ交換を行い、ピットアウト。再度セーフティーカーが入りトゥルーリが消え、バリチェロが下がり、琢磨のポジションは8番手。前にはアロンソとラルフ、後ろにはウェバー。後ろのウェバーの速さが気になります。ポイントフィニッシュ出来るかどうか??
セーフティーカーINと共に残り10周のスプリント。最初は他のスーパーソフト勢に比べてソフトの琢磨は熱が入りづらいのか、やや後ろから攻め立てられる展開。しかしそこを我慢した琢磨は逆にグレイニングの影響かタイムの落ち始めたスーパーソフト勢に襲いかかります。
まずはラルフ。何度となくプレッシャーをかけながらバックストレートで一気に並んでオーバーテイク! ラルフも寄せてはきましたが全くラインを乱すことなく見事に抜き去りました。琢磨すごすぎる!!
さてその前はライコネンとアロンソ。さすがにここまでかなと思いながらラップタイムモニターを見ると・・・いやまだ終わってない! 前方のアロンソに対しセクターごとに0.5秒ずつくらい詰めている!! しかもアロンソは酷使しすぎたタイヤのドロップダウンのタイミングが来てしまったのか、ラップタイムが全く伸びない。琢磨チャンス!!!
その事実に一人興奮しているのに川井さんも今宮さんもなかなか気づいてくれなかったんですが、琢磨がアロンソに迫るとようやく気づいたようで、国際映像の琢磨の車載カメラと共に解説もヒートアップ。
残り3周。琢磨がアロンソとテールトゥーノーズになり、プレッシャーをかける。ヘアピンでアロンソはたまらずブロックラインをとってしまい立ち上がりのトラクションがかからない。追い込んだ琢磨は逆に理想的なラインをとり、立ち上がりからアロンソにスリップに入った!
さすがにマクラーレンはストレートが速く、琢磨はスリップに入っているのにもかかわらず少し離される。が、速度が上がるにつれてスリップの効きも良くなり吸い寄せられると、イン側にラインを取るアロンソのアウト側に一気に出る。完全に前には出ていないもののレコードライン。そしてブレーキングで・・・オーバーテイク!!
もうたまりませんでしたね。「いけーっ、いったーっ!!! 琢磨SUGEEEEEE!! カッコ良すぎる!!」と冒頭の通り、外も明るくなろうとしている深夜4時前に絶叫しておりました(笑)。
さすがに残り2周で前はすでに数秒先行しているライコネンなので届かず。そのままポジションを守って見事に6位フィニッシュ。素晴らしいレースでした。
スーパーアグリを駆る琢磨が実力でマクラーレンのアロンソを抜いたというのは本当にしびれるシーンでした。実は前方でも同じようなバトルが行われていましたのですが、そちらはソフトタイヤで猛追するコバライネンを、スーパーソフトで先行するブルツはタイヤを上手く使って見事に抑えきりました。しかし琢磨はそれに対してはるかに劣勢のマシンで挑み、オーバーテイクしたからすごい。
琢磨は「ぼくのこれまでのレースキャリアの中でも最高に素晴らしい日だった」とコメントしていますが、確かに2004年のアメリカGP3位表彰台よりも素晴らしいレースだったと思います。一時はずいぶん苦労しましたが、どんなに酷評されようとも僕はF3時代から注目してそのドライバーとしての素晴らしさを信じ続けていました。その琢磨が今世界から再び注目されている・・、嬉しい限りです。
デヴィッドソンは途中まですごく全てが良い方に転がっていたんですが、さすがに最後までツキは持たなかったようです。コース上に迷い込んだビーバーとの衝突によって緊急ピットインを強いられ、ポジションダウン。しかしそれ以外は良いレースをしたと思います。セーフティーカーで周回遅れを取り戻すことも出来ましたし、最後までレースを楽しめたのではないでしょうか。結果は琢磨に負け続けていますが、内容は悪くないしチームには信頼されていますので今後の活躍に期待したいところです。
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