F1ヨーロッパGP、琢磨チャンスを生かせず
残念でしたね。今回はウェットが予想されていたので琢磨にとってはチャンスもあったと思うのですが、残念ながら油圧系トラブルでリタイヤ。
金曜日午前 FP1
No.22 1:34.708(琢磨-16位)
No.23 1:34.567(デヴィッドソン-14位)
金曜日午後 FP2
No.22 1:34.357(琢磨-13位)
No.23 1:34.554(デヴィッドソン-18位)
土曜日午前 FP3
No.22 1:33.945(琢磨-20位)
No.23 1:33.792(デヴィッドソン-19位)
最後のフリー走行のタイムはあまりよくありませんが、フリー走行の流れは全体的には悪くありませんでした。
さて予選。Q1では琢磨が1日目のアタックで見事なタイムを出し、そのタイムを守りきってQ1通過。デヴィッドソンも1日目のアタックは琢磨ほど良くありませんでしたが、2回目でタイムアップしギリギリ16番手でQ1通過。久しぶりに2台揃ってのQ2進出です。
Q2ではさすがに争いが厳しく、2回目のアタックでタイムアップしたデヴィッドソンが15番手。琢磨は2回目のアタックをかなり後ろの方で行っていたようなのですが、琢磨のアタック中に少し前を走っているトゥルーリがシケインでスピン。その映像を見たときに琢磨のアタックが心配になったのですが、案の定最終セクターがイエローとなり、琢磨はタイムアップ出来ずに16番手で予選終了。
ポール争いではハミルトンのクラッシュに衝撃を受けました。幸い怪我一つなく無事でしたが、クラッシュパッドのベルトがあまり効いていないようにも見えました。今回は大事には至りませんでしたが、タイヤバリア前のベルトの強度を増すとか、それなりに対策を考える必要がありそうです。
Q2でトップタイムを出したマッサが3番手、軽い状態で勝負に行ったがダートにタイヤを落としてタイムを失ったアロンソが2番手、堅実にタイムをだしたライコネンがポールを奪取しましたが、トヨタとレッドブルの躍進が目覚ましく、3番目のチームの座をめぐる争いが過熱してますね。BMWも次第に前よりも後ろを見る機会が増えているようです。
決勝。予報通りスタートとほぼ同時に大雨。琢磨は見事なスタートで10番手付近まで順位を上げ、その後も順位アップを狙うが雨が激しくなり全車ピットインしレインタイヤに履き替えるもコースアウト続出でセーフティーカー。ほんのちょっとしたタイミングの影響か、隊列が整ったときには12番手までポジションを落としていました。更に雨は激しくなり赤旗中断。
再スタート後は琢磨は良いペースで周回。十分上位がねらえる位置で走行・・・と思ったら22号車がコースサイドに止まっている映像が! 油圧系のトラブルで残念ながらリタイヤでした。途中まで良い走りをしていただけに残念でした。
デヴィッドソンはエクストリームを履くなどタイヤ選択で勝負に出ましたが、ことごとく当たらずなんとか堅実なレースをして12位フィニッシュ。いろんな意味でツキがなかったレースでしたが、完走出来たことを考えると琢磨よりはちょっとだけ良かったかもしれません。
最終的なリザルト、およびドライコンディションでの他車のラップタイムを見る限り、カナダGPのような活躍は難しかったように思いますが、あのまま琢磨が良い調子で走っていたらもしかしたらポイント圏内、悪くても9位か10位フィニッシュあたりは可能だったように思います。あの悪状況を乗り越えた優秀なドライバー二人でしたし、そういう意味ではちょっと残念でしたね。
トップ争いですが、まずハミルトン。今回は全てが裏目に出て、さらにツキも全くありませんでした。スタート後のジャンプアップはすさまじかったですが直後にパンク。さらにヘビーウェットの路面でコースアウトしほぼ一週遅れとなり、セーフティーカーランの時も前に出て周回を取り戻すためのレースコントロールが遅かったため、周回遅れを取り戻す前にレース再開となってしまい(これが一番痛かったように思います)、そして最後はタイヤ選択で勝負に行きすぎたか、ドライに換えるのが早すぎました。しかし前戦のマッサじゃないですが、今の抜きにくいF1でオーバーテイクショーを見せてくれたのは良かったです。レースを通じてチームメイトのアロンソと同等以上のラップで走ってましたしね。
ライコネンは運の良さと悪さに見舞われたレース。最初はシケインをカットした直後にさらにピットに入り損なうという大ミスをしながらもピットウォールギリギリで接触せず、直後にセーフティーカーが入ったために大きな遅れを一気に挽回して7番手まで浮上し、さらにトップ争いにまで加わるところまで来ていました。しかし運を使い果たしたか、ハイドロリック系トラブルでストップ。非常に残念な結果となりました。ライコネンはニュルブルクリンクに祟られてますね・・。
アロンソは久々にウェットでの強さと運の強さを発揮しましたね。まず予選での大きなミスがあったのにもかかわらずマッサが重く、さらに後続と予想以上の差があったために2番グリッドを獲得。そして終始マッサにコントロールされ厳しいレースになるかと思いきや、ラストで恵みの雨。マクラーレンとフェラーリの特性の違いがあんな形で出るとは思いも寄りませんでした。最後はマッサとのペースの違いを見せつけ、接触しつつもパスしてトップチェッカー。しかしレース後にカメラに向かってマッサとヒットしたマシンのサイド部分をアピールしたり、マッサに余計なことを言ったりと、相変わらずですね。まあマッサにはあとで謝ったそうですし、記者会見でもそれに触れたというところは評価できますが・・。
マッサは残念というしかないでしょうね。スタートでアロンソをパスし、あとは残り数周まで完璧にレースをコントロールしていました。ピットのタイミングからしても、マッサが重い状態で予選、そして決勝を走っていたことを考えると、レースの内容自体は素晴らしかったと思います。しかし最後で・・・。でもあれはどうしようもなかったようですね。あのペースの差はマシンの特性の差、そしてあのようなコンディションで素早くセッティングを決めてきたアロンソ側との差が出てしまったかなと思います。悔しいところにアロンソの「わざとやっただろう」という余計な一言。マッサがエキサイトするのも無理ないですね。それでも記者会見は大人でした。
そして今回のMVPはウェバーでしょう。結構苦しい場面も多かったようで、決してマシン的に3番目に速かったわけではないと思います。が、難しいコンディションでの鋭い走りで一気に順位を上げるシーンが何度もありました。最後もギリギリでしたが3位フィニッシュ。クルサードも5位に入り、レッドブルとしては最高のレースだったでしょう。
さて次戦はハンガリーGP。コーナリングスピードの問われる低速コースでスーパーアグリがどこまでパフォーマンスを発揮できるか、またフェラーリがマクラーレンに対してどのようなパフォーマンスを見せられるか楽しみですが、マクラーレンのスパイ疑惑の行方も気になります。なんだか閉ざされたところで話が進んでいるようですが、早く詳細が公表されることを願っています。
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