F1日本GP、琢磨15位完走
待ちに待った新生富士でのF1日本GP、荒れたレースとなりました。
スーパーアグリはフリー走行からつまずき、琢磨はFP1でほとんど走れず、FP2でもセッティングをするだけの時間がなく、さらにFP3も事実上キャンセル。
非常に厳しい予選アタックとなり、結果は21番手。デヴィッドソンもFP1&2を十分に走れたアドバンテージを生かせずに19番手。
レースも琢磨は視界ゼロの中でのクラッシュや、第2スティントでのタイヤのオーバーヒートなどもあり、2周遅れの15位完走がやっとでした。デヴィッドソンはリタイヤ。母国GPとなったスーパーアグリとしては残念な結果となってしまいました。
さて他チームを含めたレース全体ですが、土曜日の雨と霧、そして日曜日に強い雨。天気の変わりやすい富士ウェザーはよく知っていましたし、僕が去年富士を走ったときも突然の豪雨で赤旗中断になりましたが、今回は予想以上でした。
僕が走ったときの雨量はあんなものではありませんでしたが、ほとんどの車がピットインしてしまったために視界は悪くなく、あんな恐ろしい状況ではありませんでした。
予選自体行えるかかなり怪しくて、翌日に順延だと思っていたら半ば強行気味に予選スタート。雨の中、下位チームにチャンス到来かと思いきや、ウェットでも上位チームは速い。唯一メカニカルグリップに優れるホンダのバトンが上位に進出しただけで、結局はいつもと同じ顔ぶれに。
ポール争いではペースを上下しながら安定したアタックを続けるアロンソに対し、最後の最後でハミルトンが逆転。アウトラップから1週目のアタックなのでつらいのではと思っていましたが、第1セクターで最速をマークし、そのままラップをまとめてポールポジション獲得。1コーナーのまとめかたやコカコーラコーナーの鋭い走り、すごかったです。しかしマクラーレンは2台とも速いですね。
決勝。スタート順延かと思ってのんびりしていたらいきなりフォーメーションがはじまり、セーフティーカー先導のままレース開始。フェラーリはエクストリームウェット装着義務を知らせておらず、ピットインしてタイヤ交換を強いられて最後尾に。これは完全にFIAのミスなのでフェラーリにとっては不運。
そしてセーフティーカーが退いて本当のレース開始。
ほとんど視界がない状態で至るところで接触、クラッシュ。そんな中、マクラーレンの2台は圧倒的なペースで他を引き離します。特にハミルトンのペースがいい。ハミルトンがレース後に「アロンソをコントロールしていたので、本当はもっと速く走れた」と語っている通り、ハミルトンはペースを落としてあのタイム。圧倒的です。
最初のピットインではアロンソが先。ハミルトンはやはり余力があったのか、インラップで最速セクタータイムをマークしピットイン。ピットアウト後は予想通り、アロンソがトラフィックに捕まっているのを尻目に、数台前に復帰。
しかしここでマクラーレンの2台が相次いで他車と接触。原因はマクラーレンのペースがあまりにも遅く、他車に抜かれる際に接触された模様。接触後のタイムがふるわないので、接触で何かマシンにトラブルがあったかのような解説がされていましたが、実はその前からずいぶん2台とも遅かったです。おそらくガソリンをフルタンクにしたせいで、ペースの速いマクラーレンとはいえ他車に対してペースが上がらなかったのでしょう。
ハミルトンは他車に抜かれながらも我慢の走り。アロンソもハミルトンとの差を詰めようと必死に食い下がる。タイムは互角ながら、お互いにタイムは安定しない。しかしアロンソの第2セクターのタイムが急に上がる。やけに速い。必死に飛ばしているのかなと思っていたその矢先・・。アロンソクラッシュ!
場所は100R出口でヘアピンに向けてのブレーキングゾーン。このコースでも一番デンジャラスなゾーンです。セクタータイムを見ている限り、ここでタイムを稼ごうとしていたのかもしれません。もちろん攻めすぎたのが原因かどうかは定かではありませんし、運が悪かっただけかもしれません。
しかしこの悪コンディションでも単独クラッシュ&リタイヤはアロンソだけ。今まではアロンソはスピンしても、コースアウトしても、ほとんど順位を失うことがなく、他車との接触もなし。運が良いとしかいいようのない場面を今まで何度も見てきました。しかし今日は接触あり、そして単独クラッシュ。強運の持ち主であるアロンソにもついに不運が訪れたのか。
これで楽になったのはハミルトン。そのままレースを終始コントロールしてトップチェッカー。全く危なげないポールtoウィンでした。雨を得意とするアロンソに対して対等以上、むしろ圧倒したハミルトン、本当にすごい新人です。
ハミルトンとアロンソのウェットドライビングですが、アロンソは行くところと抑えるところをきっちり分けた実に効率的でクレバーな走り。対するハミルトンは結構アグレッシブながら、そのギリギリのコントロールが実に絶妙。ウェットを得意とするドライバー同士でもまるでスタイルが違うところが面白いですね。
セーフティーカー中のベッテルとウェバーの接触は実に残念でした。ウェバーは優勝しそうな勢いで走っていましたし、ベッテルも予選から新人とは思えない素晴らしい走り。このような二人がベッテルの「わき見運転」によってリタイヤしたしまったのは残念でなりません。ベッテルはピットに戻ってきた際取り乱していたようで、その後号泣していた姿がTVにも映っていましたが、痛々しかったです。
最後のコバライネンとライコネンのバトル、面白かったですね。コバライネンは後ろが見えていないのでファイナルラップの争いくらいしかわからなかったそうですが、ミスを連発しつつも猛追するライコネンを振り切ったコバライネン、表彰台では優勝したハミルトンよりも嬉しそうでした。
それとマッサとクビサの争い。まるでカートレースのようでした。コースがタイトなためにお互いに押し出しながらの激しいバトルでしたが、ああいったバトルが出来るのもエスケープゾーンの多い富士、そしてウェットコンディションならではでした。レース後にお互い笑ったそうです(笑)。
リウッツィがイエロー追い越しで初ポイントが剥奪され、代わりにスーティルが初ポイントを獲得。スーティルはフリー走行から本当に良かったので、予選の失敗から良く立ち直ってポイント獲得までいきましたね。スーパーアグリのライバルですが、本当に注目すべきドライバーです。トップチームに引き抜かれたらたちまちチャンピオン候補になるでしょうね。
さて次戦はすぐ週末の中国GP。スーパーアグリは今季残りレースのみのスポンサーがいくつかついた模様で、チームを後押ししてくれることを願ってます。琢磨ももう一度熱いレースを見せてもらいたいです。
チャンピオン争いは限りなくハミルトンが有利となりましたが、まだわかりません。ライコネンもチャンピオンは無理でもランキング2位を狙ってくるはず。中国GP、目が離せませんね。
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