デュメイのフランク・ヴァイオリンソナタ
スカパー!のクラシカジャパンで、オーギュスタン・デュメイとジャン=フィリップ・コラールによるフランクのヴァイオリンソナタの放送があったので、録画して見てみました。
デュメイの演奏は結構好きで、CDでは何枚も持っていました。特にフランクやブラームスのソナタはお気に入りで、他の誰にもない美音が魅力です。
そんなデュメイの映像を初めて見ることになったのですが・・・若い。デュメイっていったらベテランというか、パールマンやクレーメルのような世代だと思うんですが、1984年の収録なので今から23年前。
で、まず驚いたのがその表情と体の動きと音の不一致(笑)。表情はもう完全に音楽に入ってしまっていて時に白目をむいてしまうようなちょっと怖い感じなのですが、体はピンと背筋を張っていてあまり余計な動きをせず。右手は肘が低めで手首から先が異様に柔らかい。
そして音は・・・やはり素晴らしいです。まず音色というよりフランクの1楽章では一つ一つの音に対しての集中力に驚きました。すべての音、前後のつながり、表情といったものがすべて計算されていて、まったく隙がないのです。
ヴィブラートは速度や大きさなどが自在に変化させていました。特にヴィブラートの速度というのはコントロールが難しく、自分の持っているヴィブラートのみで演奏する人が多いですが、デュメイは実に巧みに様々なヴィブラートを操り、表現の幅が実に広い。
右手も柔らかいですね。しかも柔らかいだけでなく、時折音を立たせたり。右手での音色の幅も広いです。
音楽的には個性が強く、ややアクの強い演奏というイメージがありましたが、弾いている姿は意外にもおとなしく、とにかく音色の幅と美音に圧倒されました。
デュメイの演奏、いつか生で聴いてみたいものです。ちなみに下記は僕のおすすめのデュメイのCDです。
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