11/17 小林研一郎と若い仲間たちによるガラコンサート
11/17(土)は青山学院大学にて行われた、「指揮者小林研一郎と若い仲間たちによる祝祭(ガラ)コンサート」に出演してきました。
このコンサートは青山学院大学の創立130周年(!)記念事業の一環で催されたもので、ありがたいことに夫婦でこのお仕事を頂くことが出来ました。
オケは普段いろいろなところで活動されている方たちが集められて作られたものですが、ヴァイオリンパートだけでソリストクラスの方が3人もいるというなんとも贅沢なメンバー構成。他にも日フィル、セプトニスちばという千葉の演奏家団体、フリー奏者など様々な方々が参加されていました。
バックグラウンドが様々な方の集まりということもあってGPではややまとまりがありませんでしたが、コバケン先生の下で何度か合わせるうちにいい感じに仕上がってきました。
昼食はなんと青学の学食。学食ですよ学食!学食で食事をするなんて何年ぶりでしょうか。いつだったか東京音大の学食で食べて以来かもしれません。懐かしいというか何というか、高級なお弁当を出されるよりも嬉しかったですね。
本番前は袖でちょっとさらったりしていたのですが、すんごいいい音出している人が。小さい音でちょこっとさらっていても普通の人(普通のプロという意味です)と全然音が違います。腕は隠せないというか、2秒で「うわ、この人何か違う」と思わせる、ソリストの音なのです。
ソロを弾く伊藤さんと瀬崎さん以外でこんなすごい人いたっけ、と思っていたのですが、先のリンクにお名前が乗っていた橋本洋さんだということに気づきました。橋本さんは学生音コンで1位を取得され、現在はリサイタルなどで名演を重ねるソリストの方ですが、是非一度この方のリサイタルを聴きに行ってみたいものです。
さて本番。先日の福島の時もそうですが、コバケン先生の絶妙なトークはステージ上で聞いていても楽しいです。お客さんと一緒に先生のお話を楽しんでしまいました。時折トークの途中で前触れもなく「・・という曲なんですが、実際に音を聴いてみましょう。はい弦楽器、Aのところから」といっていきなり弾かされたりするので結構ドキドキします。僕はそういうのも結構楽しいんですが、管の方はいきなりソロを吹かされたりするのでプレッシャーかかるし大変ですね。
オケ曲では運命の1楽章、ベト7の2楽章、ダニーボーイ、ハンガリー舞曲の5番などを演奏しましたが、一番インパクトのあったのはハンガリー舞曲。この曲は非常に有名で、しかも演奏家によって全く曲が変わるといっていいほどいろいろなことが出来る曲ですが、やはりコバケン先生はスケールが大きいし、なんといっても面白い!
ハンガリー舞曲の5番はつい先日にヴァイオリンソロでも弾いてきたばかりですが、ソロ用の小難しいヨアヒム版に比べてオケパートは簡単かなぁ、なんて思っていたのもつかの間、コバケン先生のスケールの大きさと、自分の弾いてたソロの小ささ、自分の音楽表現のダメなところを思い知りました。ひれ伏したくなりました。しかし良い勉強になったのでソロ版を弾くときの参考にさせていただきます!
ヴァイオリンソロの2曲は素晴らしかったですね。まずは瀬崎明日香さんソロでサンサーンスの序奏とロンドカプリチオーソ。その輝かしい音色とともに、これぞヴィルトゥオーゾと思わせる演奏は聴衆の心を虜にしました。カッコイイの一言です。前回のツィゴイネルワイゼンもそうですが、こういう華麗で「魅せる」曲は明日香さんにピッタリですね。アンコールにお答えしてラストのコーダの部分をもう一度弾き、大喝采でした。
続いて伊藤亮太郎さんのトゥーランドット。透明感のあるその「音」は、一体何が違うんだろうってくらいに美しかったです。ああいう音好きなんですよね。シルキーというかなんというか。僕のサイトの名前でもあるシルバートーンとは、本来の意味であるオールド楽器特有の音のことではなく、奏者が作る音のイメージのことを指して付けたのですが、まさに僕が考えるシルバートーンは伊藤さんのような音色かもしれません。
ちなみに瀬崎さんも伊藤さんも、共に日本音コンで優勝し、ストラディヴァリコンクールでも優勝してストラディヴァリ「レインヴィル(1697)」の2年間の無償貸与をされたという共通の経歴を持っているのが面白いですね。
最後はモルダウ。コバケン先生のモルダウは毎回違います。生きている音楽ですから毎日解釈が変わって当然だし、常に新しいことにチャレンジする姿勢って素晴らしいと思います。付いていく方は常に神経をとがらせていないといけませんが。リハの一発目で、スラーの部分を一人だけデタッシェで弾いてしまい、すんごく恥ずかしかったです(笑)。
アンコールはアメイジング・グレイス。最後はコバケン先生のピアノで終わるのですが、あのタメと最後の音はもう・・・反則です(笑)。僕が似たようなことをやったら最後の音を弾く前にお客さんが拍手しそうです(笑)。あのピアノにジェラシーを感じたのは僕だけでしょうか・・。ブラボーです。
さて普通ならこれであとはレセプションがあっておしまいなのですが、弦楽器メンバーの一部は休む間もなく福島に移動です。つづく。
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