佐藤俊介 リサイタル
BShiのヴァイオリンウィーク3日目、1/23は佐藤俊介さんのリサイタルです。
実は佐藤俊介さんの演奏は今まで聴いたことがなく、さらにグリーグのソナタ2番と3番というやや重めのプログラム。そんなに期待していたわけではありませんでした。
しかし演奏を聴いてびっくり。技術の高さもさることながら、音色の幅が本当に見事。前日のギル・シャハムが安定だとしたら、佐藤さんは変化、でしょうか。
ヴィブラート、ボウイング、シフトといったものが全て緻密にコントロールされていて、音色の幅、表現の幅が実に広いのです。また、ただ繊細なだけの演奏にはならず、プラス方向の表現も豊かで、繊細かつダイナミックといえるかもしれません。
音色に関していえば、長い指から生まれるヴィブラートが実に魅力的。深く、そして自由にヴィブラートをコントロールしているので、曲のどんな場面でも最も音楽的と思われるヴィブラートをかけていて、聴いていて心地よいです。
ヴィブラートの幅があまりない演奏家だと、1楽章のアレグロはすごく良い感じなのに2楽章のアダージョになると妙に神経質でキツい音で聴いていて心地よくない、なんてことがよくあります。そういう演奏は曲によっては良いのですが、やはりいろいろな曲を聴いているとどれも同じ音で飽きてしまいます。
有名なグリーグの3番も良かったですが、どちらかというと2番の方がより魅力的な演奏でした。繊細で輝かしく、自由で変化に富んだ演奏。
こんな素晴らしい演奏家をいままで知らなかったなんて、なんだか損したような気分になります。本当に良い演奏でしたし、僕の好きな演奏でした。
佐藤俊介さんの演奏、今後も機会があったら聴いてみたいと思います。
なお、再放送は来週の1/30 13:00~ BShiで行われます。
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・佐藤俊介 グリーク:ヴァイオリンソナタ全3曲
・佐藤俊介 イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ集
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