2008F1オーストラリアGP、中嶋一貴6位!
2008年のF1開幕戦オーストラリアGPで、今季初のフル参戦となる中嶋一貴が6位入賞を果たしました。
今回のレース、見どころが多いというよりどこを見たら良いかわからないようなレースでしたが、チェッカーを受けたのがなんと7台という、近年まれに見るサバイバルレースでした。
まずはスーパーアグリ。一時は参戦すら危ぶまれていて、出場も本当にギリギリだったそうですが、マシンはほとんどテストできず、ドライバーもトラクションコントロールなしの電子デバイスが大幅に変わった車でぶっつけ本番。
まともに走れるかどうかさえわからない状態でしたし、走れてもブッチギリのビリは確定かと思われた予選で、なんと琢磨はルノーのピケJr.を上回り20番グリッドを確保。さらにレースでもスタートの混戦で大きくジャンプアップし、なんと11番手を走るという「ありえない」レースをしてくれました。
他より1秒遅いマシンで苦しいながらもなんとか完走かと思われた矢先、琢磨のストップする姿が・・・。しかしチームメイトのデヴィッドソンに「上位チームの車載映像を見るとあまりに簡単そうで(車が良くて)、見ていられなかった」といわせるほどドライビングの難しいマシンで、あれほどのレースをした琢磨、本当に凄かったです。デヴィッドソンは運もありませんでしたが、琢磨の逆境の強さがまた刺激になるかもしれません。
中嶋一貴はがんばりましたね。2度のクラッシュにもかかわらず見事に完走。クビサへの追突以外には大きなミスもありませんでしたし、粘って粘っての6位入賞は本当に見事でした。久々に「納豆走法」を思い出しました(笑)。
内容的には去年のブラジルGPの方が良かったとは思います。予選も速さが足りないし、決勝のペースも前が空いているときでもニコに比べて今一つ。クビサへの接触なども含め、全体的に精彩を欠いていたように思います。しかし今回は完走するだけでも大変だったレース。その中でしっかり完走してポイントを取ったところは見事。課題はありますが結果オーライでしょう。
優勝したハミルトンは圧勝でした。予選もリスクを抑えすぎた走りにもかかわらずポールポジション。決勝でもスタートや3度のセーフティーカー後のラップなどで他を圧倒したペースで引き離し、マージンを築いた後はレースを完全にコントロール。もちろん今後悪いレースもあるでしょうが、ハミルトンの強さは去年以上でしょうね。
コヴァライネンはファステストを記録するなど速さは見せましたが、まだ安定してないようで運にも見放された感があります。特に最後の「うっかりピットレーンスピードリミッターに触れてしまった」ミスの代償は大きく、苦労して抜いたアロンソに再び抜かれてしまう結果に。
アロンソはチームの作戦の悪さ、マシンのパフォーマンスを考えると、ドライバーの力により現時点での最高の結果を残したように思います。特にコヴァライネンのオーバーテイクは見事でした。2度のタイトルを取ったアロンソの走りは伊達ではありませんでした。対してピケJr.は全く良いところがありませんでした。アロンソはNo.1待遇を保証されてルノー入りしたということですが、心配しなくてもNo.1待遇が与えられることでしょう。ピケJr.は来年以降に向けての学習の年になるかもしれません。
素晴らしい走りをした元チャンピオンに対し、現チャンピオンである今回のライコネンは散々な結果でした。まるで去年のコースアウトを繰り返すアロンソを見ているようでした。結果的にはマシントラブルでリタイヤでしたが(8位完走扱い)、良かったのはスタート直後のジャンプアップくらいのもの。
マッサも1コーナーで単独スピン。その後もあまり良いところがありませんでした。フェラーリの二人は結局マシントラブルでリタイヤしましたが、フェラーリの2台がトラブルで止まるというのは本当に意外でした。救いは、ドライバーにとってのバッドレースとマシントラブルが重なったというところでしょうか。
BMWは予想通り速かったですが、3位に入ったウィリアムズのニコ・ロズベルグが想像以上の完璧なレースをしました。予選でもタイムを出し、決勝も非常に安定して速かったです。レース内容的には4位以下とはかなりの隔たりがあったことを考えると、順位以上に良いレースだったように思います。一貴もまずはニコをベンチマークにしたいところです。
予想以上の健闘といえばトロロッソのセバスチャン・ボーデ。TVではブルデー、TV以外のほとんどのメディアではボーデと呼んでいてどっちかに統一してほしいところですが、さすがは4度のチャンプカーチャンピオン。レース運び、厳しいタイヤでのコントロールなど完璧でしたね。セーフティーカー空けのローリングスタートなどは当然ながら他のF1ドライバーの誰よりも上手いとは思いますが、レース全体を通しても完璧でした。マシントラブルが本当に残念でしたが、トロロッソは良いドライバーを揃えたなと思います。
トヨタ、レッドブル、フォースインディアなどまだ力を発揮する前にレースが終わってしまったチームが多く、あまりに荒れたレースだったので今後の勢力図はまだわかりません。中嶋一貴、ティモ・グロック、ピケJr.などの新人ドライバー同士の戦いももっと見てみたい気もしますし、今週末のマレーシアGPが楽しみです。
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