コバケンとその仲間たちオーケストラ2008福島・米沢公演 その3
<8/3>
いよいよ福島公演の日。
前日もそうでしたが、朝食がバイキングというのは危険で、貧乏性が出てしまうためかいつも食べ過ぎます。チリソースのミートボールがお気に入りでした(笑)。
バスで会場入りし、リハ開始。前日にみっちり練習しているので当日はそんなにギチギチにはやりませんでしたが、やはり注目は加藤登紀子さんとの共演。
福島公演にはゲストで加藤登紀子さんをお招きし、オケが伴奏で「百万本のバラ」を歌って頂くというので楽しみにしていました。
そしてリハにいよいよ加藤さん登場。私服姿の加藤さんはテレビで見るようなオーラはないなぁと思った直後、マイクに声を入れながら「PAの方、生楽器がバックだからもっとボリュームを下げて」「少し音が曇る。音をクリアに出来る?」「マスターを・・」などと鋭くかつ的確に指示をし、あっという間にPAのセッティング完了。
もちろん慣れていらっしゃるんでしょうが、我々クラシックの人間からしたらPAなんて全くわかりませんし、加藤さんが「PAの・・」と指示を始めたときはその鮮やかさにちょっと驚きました。
リハが終わるといよいよ本番。
最初の曲はフィンランディア。地元の中高生も混じっているため、1stVnだけでも12プルトという大所帯。後ろの方が前と分離しないように東京メンバーが分散して座ったのですが、僕は一番後ろに座りました。椅子を壁につけ、体を右に傾けながら弾きましたが、ジュニアオケ時代にコンマスの席から後ろに行って弾いたことを思い出しました。ブルッフだかチャイコフスキーのコンチェルトでは、金管の後ろで練習ソロを弾いたこともありました(笑)。
中高生が萎縮してしまわないかちょっと心配してましたが、むしろ周りから刺激されるからかみんな頑張って弾いてましたね。貴重な経験だったと思いますし、お客さんからも惜しみない拍手が送られました。
前にも似たようなことを書いたかと思いますが、この子たちが大人になった時に私たちのような役目を果たしていたら嬉しいな、なんて勝手な妄想を今回もしてしまいました(笑)。
プログラムも進み、新世界の4楽章へ。やはり「コバケンの新世界」は刺激的ですね。弾いていてもわくわくさせられます。ppからさらに消えるような「弾かない」という表現、あえてdimせずにcrescを続けていったり、とにかくいろいろなところにマエストロの音がちりばめられていて、とにかく楽しかったです。
ロンカプの瀬崎さんも素晴らしかったですね。演奏中は余裕がなくてあまり聴けませんでしたが、その日の夜に早速録音を聴くことが出来ました。一言で言えば「華麗」そのものですね。そして最後のテンポといったら・・・。一度はロンカプを弾いた人ならわかると思いますが、普通はあのテンポでは演奏不可能です。こんなに速くて崩壊しないのかと思わせておいて、それを見事に弾ききってしまう技術、それはもう鳥肌モノです。
加藤登紀子さんも登場。歌や衣装もさることながら、一番素晴らしいと思ったのはそのステージング。常に見られているということを意識されていて、聴衆だけでなく我々オケのメンバーの気持ちまでグッと引きつける何かがありました。オケの前奏に合わせて体を揺すったり笑顔を送ってみたり。
コバケン先生もそうなんですよね。立ち振る舞い、表情、そしてトーク。その存在感やオーラ、聴衆の気持ちを引きつける力にはいつも感服しております。
さすがだなと思うのと同時に、見習わないとなと感じました。僕もステージに立つときは、常に見られているという意識を持って立ち振る舞いや表情には気をつけるようにはしていますが、人を引きつける何かがあるかといわれると、全くないでしょうね(笑)。
クラシックの世界でそういったステージングのようなものをどこまで意識するかというのはありますが、ステージでの立ち振る舞いが聴衆にどうとらえられてどのような印象を持たれるかということは知っておいて損はないと思いますし、お客様に演奏を聴いて楽しんで頂くという意味でもとても勉強になりました。
またしても話が濃くなりましたが、最後の1812では大いに盛り上がり、前半の予行練習(?)もあって観客総立ちのスタンディングオベーション。前回の公演でも半分くらいのお客さんが立ちましたが、ほぼ全員が立ち上がるというのは今まで見たことがありません。感動的なシーンでした。演奏者の中にも思わず涙した人が何人もいたそうです。

終演後はレセプションがあり、さらにホテルに戻ってからも豪華な食事が。残念ながらお腹いっぱいであまり食べられませんでしたが、おいしかったです。
その後は恒例となった2次会。翌日には帰ってしまう方も多かったので別れを惜しみつつもいろいろな話で盛り上がりました。翌日は夜公演でバスの出発も昼だったため、この日も夜更かしをしました。寝たのは5時近かったです。
(続く)
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