コバケンの70thアニバーサリー・コンサート その1
4/10はマエストロ・コバケンの70歳の誕生日を記念したコンサートに出演してきました。

(画像提供:Timp高木さん)
我々コバケンとその仲間たちオーケストラにとって先日のNHKホールに続き、ようやく迎えた東京でのコンサートです。
今まで全国各地で演奏をしてきましたが(僕は北方面しか行ってませんが・・)、多くの拍手喝采を浴びてきたこのオーケストラがサントリーホールでどのような音を奏で、お客さんにどのようなメッセージを伝えられるか、というのが非常に楽しみでした。
4/3のリハーサルではいつも以上にマエストロの熱のこもった指導に、弾いているこちらも非常に熱くなりました。
ホールに着き、いよいよリハーサル開始。サントリーホールはお客さんが入った状態で素晴らしい音になるのですが、反面リハーサルのようにお客さんが入っていない状態ではやや音が響きすぎ、冷たい音になりますね。

なお今回はデジカメを楽屋に置いてきてしまい写真をほとんど撮らなかったのですが、仲間オケのメンバーの方で写真を提供してくださる方がいらっしゃいました。ありがとうございます。パーカッション席からのショットは結構新鮮だったりします。
はじめてサントリーのステージに立ったのは高校生の時だったと思いますが、何とも言えない孤独感につつまれて怖かったのを思い出します。多分リハーサルの時に感じたんだと思いますが、音が遠くに飛んでいってしまって遠くで響いていて返ってこないような感覚、だったかな・・・。
さて昼食を取ったらいよいよ本番。今回は楽屋にデジカメを置きっぱなしにしてしまい、写真を撮ることをすっかり忘れていたのですが、こちらも貴重な写真を!コバケン弁当おいしかったです。

前回のNHKは番組の企画でもあり、いろいろな視点からいろいろなものを感じることが出来る、非常に意味のあるコンサートでしたが、今回はもちろんその精神を引き継ぎつつもどちらかというと、マエストロと仲間オケのメンバーが楽しみながらステージで共演する場であったかなと思います。
最初のフィンランディア。金管とホールの残響が絶妙。やはりサントリーはお客さんが入ってこそホールになりますね。演奏している方も楽しくなりますし、今日はなんだかみんな調子がいいぞ。なんと一曲目から拍手と共にブラボーを頂きました。
2曲目は雰囲気を変え、弦楽だけの「ダニーボーイ」。この曲はなかなか難しいのですが、ここに来て「マエストロ節」がメンバーにも浸透し、なかなかいい雰囲気で演奏出来ました。マエストロのやりたい音楽を「頑張って」表現するのでなく、共に楽しんで創り上げるというのは楽しいことですね。

(画像提供:Timp高木さん)
次はツィゴイネルワイゼン。もちろんソロは我らが瀬崎明日香さん。今まで以上に技術は冴え渡り、ダイナミックな部分とピアニッシモの泣かせるようなニュアンスとのコントラストの実に見事なこと。伴奏出来ることの幸せと、降り番になって完全に聴衆になれることの幸せを、両方同時に味わえないのが悔しいくらい、素晴らしい演奏でした。すごい拍手でした。
そして前半最後は新世界4楽章。冒頭のhからCの「ティーヤン!」。弾ききった音がホールに溶けこむのを待ってから次の音へ。正直あそこまでタメるとは思わなかったのですが、ホールの響きを聴いていたら不思議とその瞬間に僕もその時間が最も心地が良いと思ってしまいました。テーマが1stヴァイオリンに移り、コバケンソステヌート。マエストロの手が止まり、十分に意志を注ぎ込まれた私たちが自発的に音楽を創っていく。なんと気持ちの良い瞬間でしょう。拍手とブラボーは、まるでコンサートのラストのようでした。
休憩をはさみ、いよいよ後半へ。
その2につづく。
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