マーラー交響曲第1番、4番

ヴァイオリン

記事を書く前に年を越してしまいましたが、昨年の2011年12月25日はモーニングフィルの第5回演奏会でした。

会場はめぐろパーシモンホールですが、木の温もりを感じる美しいホールでした。

めぐろパーシモンホール

めぐろパーシモンホール

曲目はいつもの(?)マーラーで、今回は4番と1番です。

4番では2楽章でコンマスが普通の楽器とスコルダトゥーラと呼ばれる調弦を変えた楽器を持ち替えてソロを演奏します。4番のチューニングは4弦とも2度上、つまりA線がH線になり、E線がFis線、といった具合です。

実はこれが曲者で、楽譜には運指の音で書いてあるため、楽譜通りに弾けば正しい音になるのですが聞こえてくる音は2度上。もう頭が混乱して爆発しそうでした。管楽器では一般的ですし、昔はB管のトランペットとか吹いてたんですが、常に聴こえてくる音に対して無意識に音程を調節するヴァイオリンにとっては本当に大変でした。

バッハの無伴奏を弾く時の半音下げも最初は混乱しましたが、それとは比較にならないくらい難しかったです。練習した初日は正直本番までに弾けるようになる自信がなかったくらいです。

まあそれでも次第に慣れて、本番ではなんとかきちんと弾けたかなと思います。終わった後もソロ良かったよといろいろな方に言われて一安心。でもやっぱり怖かった!!

ちなみに持ち替えはコンマスの席の前に椅子を逆向きに置いて立てかけました。計2台楽器が必要なのですが、メインとして使える楽器が2台持っていて幸いでした。一台を弾いている時の視点からはこんな風に見えます。

調弦を変えた楽器が立てかけてある図

4番の曲自体はクラシカルで、弦楽器としては楽しい曲でした。4楽章で登場したソプラノの紺野恭子さんも素晴らしかったです。

ソプラノの紺野恭子さんと

1番も初めてだったのですが、マーラーの名メロディ満載の楽しい曲でした。ベートーヴェンなどと比べてしまえばそれは複雑ですが、マーラー後半の作品に比べたらシンプルでわかりやすく、短い時間でも曲を把握するのはそれほど難しくなかったです。

オケとしては、限りある練習時間が4番と1番に分散してしまったためか、アンサンブルを煮詰めるのは少々厳しかったです。それでも短い時間でよくここまで持ってこれたと思います。皆様のマーラーに対する思い、オケに対する情熱の賜物かと思います。今回もコンマスソロが多かったので皆様のためにも精一杯頑張らせて頂きました。

今回も演奏会当日にレッスンが4件あり体力が心配されましたが、前回に比べれば・・・ということで大丈夫でした。運営、出演者など演奏会に関わった全ての方々、本当にお疲れ様でした!

コメント

タイトルとURLをコピーしました