MT車歴を延々と語る2 ホンダ・シティターボII

ホンダ シティターボII S58(1983)年式
所有期間:1992年12月頃~1993年10月頃

シティターボII

排気量:1200ccターボ
出力:110ps/5,500rpm(グロス値)
トルク:16.3kgm/3,000rpm(グロス値)
車重:740kg
パワーウェイトレシオ:6.7kg/ps
タイヤサイズ:185/60R13
ミッション:5速MT

この車のスペックを知らない状態で車を引き渡されたのですがその帰り道、普通に走っているとなんだかあまりパワーないなという印象でした。前のフロンテとそんなに違うのかなと。

(なおこの一連の記事は車好き以外には日本語でおkだと思うのでよろしくお願いします)

しかし信号で先頭になったとき、試しに引っ張ってみようかと30km/hくらいから3速踏みっぱなしにしてみました。すると途中から今まで体感したことないような体がふわっと浮き上がるような強烈な加速を感じ、気づくと後続車がミラー越しに点に・・。

なんだこれは!凄すぎるじゃないか!こんなものを公道で乗っていいんだろうか!と興奮したのを今でも覚えています。ちなみにパワーウェイトレシオからするにフロンテと比較して3倍のパワー。3倍ですよ3倍。量産型と赤い人専用くらいの違うわけですから驚いたのは当然です。

シティターボ2は通称ブルドックとも言われ、当時CMで「ホンダ、ホンダ、ホンダ・・・、シティ!!」とやっていたトールボーイデザインのシティ(67PS)に、ターボを搭載したシティターボ(100PS)、そしてさらにインタークーラーを搭載したシティターボII(110PS)と進化したホットモデル。

しばらくすると慣れましたが、とにかく強烈な加速でした。ちなみに最初パワーがないと思ったのは当時多かったドッカンターボという特性のためで、低回転では極端にパワーがなかったのです。低回転ではトラックといい勝負、そしてある回転から突然猛烈に加速するようなターボIIのエンジンは、当時のターボ車の中でも極端でした。0-400m加速は16.3秒と今では決して速い方ではありませんでしたが、そのボディ形状から高速域での伸びがない分、低中速での加速は数字以上のものがありました。

またパワーがあったためアクセルコントロールを覚えました。コーナーでアクセルを踏み過ぎるとアンダーが出て、アクセルを戻すとタックインで巻き込むというのは最初は戸惑いましたが、慣れるとコントロールしやすく面白かったです。進入速度をちょっと抑えめで入って、そこからアクセルで限界に持っていくということが出来るようになったため、以前よりも安全に攻められるようになりました。

ブレーキは非常にプアであっという間にフェードしたため、フロントのみエンドレスのタイプRに交換しました。低温では全く効かないという危険なパッドでしたが、それでも友人と出かけた猪苗代湖周辺の有料道路では煙モクモクでした(笑)。

タイヤは最初純正ホイールに横浜のグランプリM3でしたが、中古ホイール店でレイズのヴォルクレーシング、フロント5本リヤ4本スポークの14インチアルミホイールに交換しました。この頃は純正ホイールのデザインも性能もかなり残念な感じで、車好きは必ずといってもいいほどホイールを変えてました。

シティターボII

その他の装備としてはサンルーフが付いていました。が、隙間が出来るだけでオープンしないというなんとも中途半端なサンルーフで(笑)。エアコンは付いてましたが、ノンパワステ(通称重ステ)、ノンパワーウインドウ(レギュレーターハンドル、通称えんやこらウインドウ)という、硬派な漢の車でした。

シティターボII

背が高くホイールベースも短く、スタビリティが低い反面振り回す楽しみがありましたが、夏ぐらいにはラジエーターからの液漏れが頻発し、タペット音も激しくなり、エンジンから異音がするようになったので手放すことにしました。

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