ER-6+ER-4/ER-6i用3段フランジ、エージング後インプレ
先日購入したER-6をソニーのE407を使って30時間ほどエージングしてみました。
エージングとは慣らしのことで、スピーカーやイヤホンは新品の状態から数十時間鳴らしてあげると部品がなじんできて満足のいく音になります。
エージングの仕方はいろいろあるようですが、僕の場合は普段聴いている音楽を普段聴いている音量より少し大きめで鳴らし続ける、という風にしています。今回もバッハの無伴奏やモーツァルトのヴァイオリン協奏曲など、様々な音源の入ったE407をループで流しました。
さてエージングが終わった後のER-6を再度聴いてみましたが、まだ少し低音が控えめなものの大分下も出るようになりましたし、実にナチュラルで透明感のある音質です。バッハやパガニーニなどの無伴奏を聴くと左手の指が弦から離れる音なども良くきこえ、臨場感・・・というと迫力などを連想しがちですがそうではない、その場の空気が伝わってくるような感覚とでもいうのでしょうか。生の音を感じられます。
お気に入りである、オーディオテクニカのヘッドホンATH-A5、ソニーのNC10などとも聞きくらべましたが、はっきりいってもう戻れません(笑)。
ATH-A5はわりと気に入っていたのですが、聞き比べると中音域が押しつぶしたような平坦な音になってしまっています。それ以外はそれほど悪くない無難な音で、ヴァイオリンの高音が意外といい音で鳴ってくれたりするんですが、ER-6と比較するといろいろな部分が気になってしまいます。
NC10はこの手のイヤホンでは一番気に入っていて、一万円でノイズキャンセリングまでついてこの音というところに非常に満足していました。しかしやはり比べてしまうと・・・。やたら中低音が強く、ずっと組み合わせていたソニーのE407でもつねにイコライザで低音を絞ってバランスをとっていました。音色も独特で悪くはないのですが作られたような音で、音のエッジを丸められているような感じです。本当の音がわかりにくいですね。
ただ、NC10の名誉のために書いておきますが、1万円以下でNC10と同レベルの遮音性と音質を兼ね備えたイヤホンは他にあまり見当たらないのは確かです。あるとしたらShureのE2Cとか、ソニーの新モデルNC22くらいでしょうか。NC22は持っていないのでNC10を上回っているかどうかわかりませんが・・。
ちなみにNC10とER-6のユニットはこんなに大きさが違います。

パナソニックのHJE50も比べましたが、ちょっと比較するのは厳しいか。すでに数百時間使い込んで高音の硬さは取れているものの、やはり音のクリアさが全く違います。安いモデルにありがちな中高音のシャリ付きも気になります。
ということで、ER-6は今まで手に入れたヘッドホン&イヤホン(過去に1万円以上のものはないわけですが・・)とは比較にならない高音質で、試聴のつもりがついそのままずっと聴き入ってしまうほど。
ちなみにER-6でよく装着が難しいとか、合わないとかいうのは日本人の体質もあるようです。耳垢には遺伝によりウェットとドライと2つのタイプが存在しますが、欧米人は耳垢がウェットの割合が非常に多く、逆に日本人はドライの割合が非常に多いそうです。
ウェットな体質だとER-6などの窮屈なカナル式イヤホンでも滑りが良く、かつ耳とイヤーピースの密着度が高くなるため、装着感が良く感じるようです。逆に、ドライの方はイヤーピースを塗らしたりワセリンやクリームを塗ったりなどして苦労している方が多いようで・・・。ちなみに僕はウェットなので全く抵抗なく装着出来ました。もちろん使用後のクリーニングは必須ですが、今回ばかりは得した気分です(笑)。
スポンジフォームのイヤーピースも入っていましたが、使っていません。装着に慣れなかったりシリコンが合わない場合は、スポンジの方が遮音性や装着感がよかったりするみたいですが、耳に合えば装着もきちんと出来ればシリコンの3段の方が遮音性が高いようなので、最初からそちらを使っています。
ER-6で気になっていた48Ωというインピーダンスですが、とりあえず現状ではソニーの低出力なWM-E407(5mW+5mW)で全く問題ありません。ダイナミックレンジの広いクラシックでは厳しいのではとかいろいろ意見を目にしたのですが、実際はボリューム0~32のうち、室内なら16で普通の音量、20まであげれば十分な音量が確保できました。
その後、電車にも乗ってみましたが、さすがに16では音が小さく感じてしまうものの22くらいまで上げれば、十分バッハの無伴奏のピアニッシモが楽しめます。普段NC10で聴いている時はもう少し音量(体感上の)を上げていますが、遮音性が高いために小さめの音でも十分聴けます。
音楽を聴いている間も電車のスピードが上がると「コー」という音が聞こえますが、スピードを落とすと動いているかどうかすらわからないくらい静かです。トンネルや地下鉄などではさすがにもっと気になるでしょうが、ソニーなどのカナル式イヤホンに比べたら雲泥の差があります。
ちなみに、僕はあまり音量を上げるのが好きではありません。よく、オーディオ専門店やオーディオ好きという方に立派なオーディオを聴かせてもらうことがありますが、みなさん生演奏の数倍以上のすごい音量で鳴らすのでビックリします。
クラシック、特にヴァイオリンの生演奏の音量ってそんなに大きいものではありません。生演奏の数倍の音量で鳴らすというのは、オーディオがすごいかどうかは良くわかるのですが、音楽を聴くという意味ではちょっと違和感を感じてしまいます。
そういう意味でも、ER-6の48Ωというのは全く問題がありませんでした。30近くまでボリュームを上げる機会はまずないでしょうし。
もしクラシックをお聴きの方で、ソニーなど低出力のウォークマンでER-6だとボリュームがMAXでも物足りないという場合、おそらく生演奏の数倍の音量で聴いているはずですので、思い切って遮音性の高さを利用して生に近い音量で楽しむというのもありですし、むしろおすすめしたいところです。
ロックはポップスなど常に0dB近い音源でMAXで物足りない、あるいは16ΩのER-6iなどでもかなりボリュームを上げてしまうという方は、耳が危険な状態にさらされているかもしれません。もっともライブ自体が大音響ですので、それが生に近いといわれればそれまでですが、イヤホンは聴いている時間も長いですしね。余計なお世話かもしれませんが。
しかしER-6は演奏の細かな表現まで伝わってくる代わりに、今まで気がつかなかったいろいろなことに気づかされます。ここで音つぶしてたのか・・みたいな。いやいや、ER-6で自分の演奏は聴きたくないですね(笑)。
ということで、このER-6+ER-4/ER-6i用3段フランジの組み合わせは音質、遮音性共に大満足です。またもう少し使ってみて気づいたことがあったら書きたいと思います。
<ER-6+ER-4/ER-6i用3段チップ組み合わせ>
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