F1モナコGP、佐藤琢磨初完走17位
伝統のF1モナコGP、佐藤琢磨は初完走ながら悔しい17位フィニッシュでした。
全ては予選で決まってしまいました。それまでの流れはとても良かったので期待していたのですが。
木曜日午前
No.22 1:19.203(琢磨-14位)
No.23 1:19.337(デヴィッドソン-18位)
木曜日午後
No.22 1:17.459(琢磨-13位)
No.23 1:18.328(デヴィッドソン-19位)
土曜日午前
No.22 1:38.121(琢磨-13位)
No.23 1:38.180(デヴィッドソン-14位)
予選直前のフリー走行は雨のためタイムは参考程度ですが、ウェットでもドライでも常に中段付近をキープしているので予選、決勝共にとても期待していました。
そして予選。1回目のアタックはそれほど悪くない感じでしたが、雨上がりの最初のアタックのため次々にタイムが塗り替えられ結果的にはあまり良いタイムが出ず。2回目のアタックは第3セクターで異様に遅かったのでおそらくトラフィックにつかまったか。
残り4分。マシンパフォーマンス的にはQ1突破は十分可能なはず。すぐにソフト(ハード側)で出ていって1周目にダメでももう1周アタック出来るようにするか、もしくはタイミングをみてスーパーソフトで一発にかけるか、どうするのか。2周アタックならそろそろでないと間に合わないはず。
残り2分。現在走行中の下位マシンのセクタータイムを見る限り明らかにタイムアップしてきそう。琢磨は17番手以降に沈むのは確実。なぜ出てこない? 1周にかけるのか?
残り1分半。もうギリギリのはず。どうして出てこないのか? マシンのパフォーマンスに少し余裕がありそうなのになんでそんなリスクを取るのだろうか。
1分20秒。まだ出ない。ライブタイミングモニターに「なにやってんだ!」と思わず叫んでしまう。
残り1分くらいになってようやくピットアウト。だめだこれじゃ間に合わない。ライブタイミングの表示がピットアウトのタイミングをきちんととらえていなかったことを祈るが・・・セクタ通過のタイムを見ていると全然間に合わない。万事休す。琢磨Q1ノックアウトで屈辱の21番グリッド。
デヴィッドソンも17番手で残念ながらノックアウト。
実にくやしい結果でした。後でわかったことは「チームが時間計算を間違えた」だそうですが、こちらで見ている素人だってモナコ1周のラップタイムから最低でも残り1分半にはピットアウトしないと間に合わないのはわかります。二人のドライバーは本当にくやしかったでしょうね。モナコは最もそのようなミスがあってはならないサーキットでしたから・・。
他のドライバーはやはりトラフィックに翻弄されていた人が結構いました。フリー走行で4番手タイムを記録したトヨタのトゥルーリはまさかの13番グリッド。ハミルトンはポールポジションのペースで走っていながら第2セクターでウェバーに引っかかって2番グリッド。マッサも結局は3番グリッドを獲得したものの、Q1とQ2ではいずれもトラフィックであまり良いタイムを刻めていませんでした。
しかし一番の驚きはライコネンのクラッシュ。プールサイドシケインでイン側のガードレールにヒット! そしてサスペンションアームの折れたマシンは奇しくも去年のミハエルの止まったラスカス。シケインの一つめのイン側というのはマシンのスライドやコントロールを失うことではあり得ないので、ラインをイン側に取りすぎたのでしょう。
さて決勝。琢磨は1コーナーの混乱に乗じてイン側のエスケープゾーンを上手く使って16番手に一気にジャンプアップ。しかしその後すぐにトゥルーリに抜かれて17番手。このシーンはTVに映らなかったのでどうして抜かれたのかはわかりませんでした。
しかし琢磨の活躍もここまで。上位周回車に譲る時に前の車をパスするなど上手いところも見せたのですが、2ストップ作戦をとった琢磨は2台のトヨタに先行され結局17位フィニッシュ。出来ることはやり、スタートでのジャンプアップも果たしましたが、全ては予選で決まってしまったと言えるかもしれません。
他のレースですが、トップ争いで唯一アロンソとハミルトンがタイムバトルをしていたくらいで、あまり見るべき所はありませんでした。ハミルトンも結局は2回目のピットストップを極端に早められてしまい、チームのアロンソを勝たせるという戦略に従った形になりましたし、他のマシンもほとんど順位の変動なし。1~4位は予選順位そのままでフィニッシュ。期待した雨も降らず。つまらないレースでした。
ただでさえ抜くのが難しいといわれるモナコでは、今のF1でパッシングシーンを期待する方が無理なことなのかもしれません。去年はミハエルのパッシングショーなどもありましたし、ウェバーの3位激走などそれなりに見応えがありましたが・・・。
コースアウト覚悟で激しく攻め立てるよりも無難に走ってポイントを稼ぐドライバーが有利という今のチャンピオンシップ、エアロに特化しすぎていて極端に抜きにくい今のF1マシン。2011年から実施されるといわれるエコエンジンなども結構なんですが、スポーツとしての楽しみをもう少し考えた方が良いのではと思います。
最近のモナコGPでは一番つまらないレースだったかもしれません。
唯一楽しかったのはハミルトンのドライビングでしょうか。右に左にマシンを激しくスライドさせ、タイトコーナーではテールスライドを使ってターンインするという今のF1ではあまり見られない走りを見せてくれました。素晴らしいマシンコントロールですね。段々とハミルトン本来の激しく攻め立てるドライビングが出てきているようで楽しみです。もっとも今のようにちょっと抑えめのドライビングの方が今のF1には合っていたりするのかもしれませんが、そうだとしたら今のF1はちょっとつまらないかも・・。
次戦はカナダGP。深夜で生中継を見るのも大変ですが(USラウンドは地上波でも生中継になるはずです)、佐藤琢磨のポイントフィニッシュに期待して応援します!
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