ピーターインフェルド レビュー

ヴァイオリン

トマスティーク社から発売されたヴァイオリン弦の新製品、ピーターインフェルド。新製品といってもすでに出てから数年経っている気がしますが、A~G線を試してみたので簡単にレビューします。

Thomastik Peter Infeld

E線はプラチナメッキで、普段自分の楽器にメッキ弦が合わないことがわかってるので試しませんでした。高いですし・・。

同じメーカーのドミナントやヴィジョンと比べると張った直後はずいぶん強い弦だなと感じました。正確なテンションはわかりませんがエヴァピラッツィやヴィジョンチタニウムのような強さを感じました。初日の印象はちょっと扱いづらいかなという感じ。

しかし数日経つと印象が変わり、トマスティークの弦ではあまり感じたことがなかったマットな深みのある音がします。マット感は良い意味でラーセンやワーチャルブリリアントに似ています。トマスティークはクールでシンプルな音の弦が多く、楽器も似たような傾向だと音がクリア方向に行きすぎて音色が味気ないものになりがちですが、ピーターインフェルドは音に「味」があるためそういった楽器からでも良い音色を弾きだしてくれます。

弓圧に対するレンジも広く、特に重い弓圧での底の深さが立派です。圧力をかけていっても潰れにくく、むしろ少し雑音混じりの良い音が出てくれます。軽い弓圧と重い弓圧の許容値が大きいため、音量と音色の差をつけやすいです。

テンションが高め(体感上)かつ、味のある音がするということもあり、楽器によっては新品時に少し硬さや粗さが目立つ場合があります。粗さは数日経つと落ち着いてきます。クリアでこもらないけどあまりカーンとは鳴らない楽器に最も合うかもしれません。

Thomastik Peter Infeld

寿命はかなり長いです。使用頻度の少なめな楽器に張ってあったのもありますが、半年経っても練習にはさほど問題にならないくらいの劣化でした。本番もこの状態で何度かこなしてますし、ナイロン系の弦ではかなりの高寿命だと感じました。ドミナントはもちろん、エヴァピラッツィなどに比べても持ちます。半年経って交換するときも、もうダメになったからというよりはまだ行けそうな気もするけどさすがに引っ張りすぎかな、ということで交換し、張り替えたドミナント新品をこんなものかと思わせるくらいでした。

ヴィジョンシリーズなどと比べると弓圧の変化に対しての音量変化が幾分ダルに感じますが、そのかわりずっと高い弓圧までリニアに音がついてきます。弾いた瞬間はパッとしないけど弾きこんでいくと底の深さに気がつくという感じです。

トマスティークのピンと張り詰めたクリアな音はそのままに音の味を足したピーターインフェルド。気に入りました。

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