荒川先生のシベリウス
10/30は師匠である荒川以津美先生のシベリウスのコンチェルトを聴いてきました。
荒川先生がトレーナーをされている八王子フィルの定期演奏会なのですが、なんとソリストとしてシベリウスを弾かれると聞き、発表会後ということもあってレッスンをお休みにし、生徒さんたちにも声をかけてオリンパスホール八王子まで聴きに行くことにしました。
シベリウスのコンチェルトは以前荒川先生にレッスンを受けて日本シベリウス協会のコンサートでも弾きましたし、先日の発表会でも生徒さんが弾くため今度は自分がレッスンをしていたばかりで、とてもタイムリーな曲でした。
乗る電車を間違えたり(快速だと思ったら各駅だった)、電車が遅れたりして時間ギリギリについたのですがほぼ満席でびっくり。アマオケの演奏会でこんな大きなホールが(約2000席)一杯になるなんてすごいですね。ただ前のほうが空いていたので3列目に座れました。ヴァイオリンコンチェルトは前で聴くに限りますね。
演奏は本当に素晴らしかったです。荒川先生の演奏を聴くには久しぶりだったのでどんなシベリウスになるか楽しみだったのですが、まず音楽の前に「音」にやられました(笑)。はじまって数小節でそのなんともいえない音色に感動してしまいました。どんな立派な音楽も表現も解釈も、それを伝える音があってこそ。またその音そのものにこれほどまでに魅力を感じるのもヴァイオリンならでは、かもしれませんが、これほど説得力のある音にはそうそう出会ったことがありません。
そして確かな技術に裏打ちされたその音楽は実にピュアで真摯そのもの。小細工なしでこんなに聴かせることが出来るなんて・・。スパイスに頼らず素材で勝負した料理とでもいいましょうか、まさにヴァイオリンとはこういうものだ、音楽とはこういうものだという「本物」を聴かせて頂きました。
それと久々にヴァイオリンという楽器の魅力も再確認できた気がします。やっぱりヴァイオリンって素晴らしい!
用事があったためコンチェルトで帰ってしまいシンフォニーは聴くことができませんでしたが、久々に刺激的で楽しい一日になりました。
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