ローズウッドのあご当てと首のかぶれ(皮膚炎) まとめ

ヴァイオリン

ずいぶん前になりますが、楽器を練習していて激しい首のかぶれ(皮膚炎)にみまわれました。その時のことは以前にも記事を書いておりますが、総括をしていなかったのでまとめたいと思います。同じような道をたどる方が少しでも減ることを願って・・。

2005年に新しい楽器を入手して練習に励んでいたところ、激しい首のかゆみと炎症にみまわれました。炎症は赤い蕁麻疹のようだったものが次第に赤黒くなり、痒みもひどくて寝ることが出来ないくらいでした。

病院に行き、最初は弱いステロイドを始めましたが埒が明かず、ステロイド内服のプレドニンと外用としてはステロイド最強のデルモベートで治療しました。途中、減量中にリバウンドが来て全身にひろがったりと、それはもう本当に大変で完治まで2ヶ月かかりました。一歩間違えれば入院してステロイドショック療法だったかもしれません。

コンサート前ということもあり2週間後くらいから騙し騙し楽器を触りましたが実質はほぼ一ヶ月楽器が弾けないほどひどく、一時はもう楽器が弾けないかと思いました。

ブログ記事でも下記のように書いておりその時は原因はよくわかりませんでしたが、その後弦楽器フェアやお店で一度にたくさんの楽器を弾くと決まって首にかゆみと軽い炎症が現れ、いろいろ原因を突き止めたところ、私がローズウッドのアレルギーだったようでローズウッドのあご当てに反応していたことが判明しました。

※記事まとめ後日掲載予定

思い返してみると、コンサートの少し前に陳昌鉉さんの楽器を手に入れたのですが、付いていたあご当てが合わなかったために当時もう一台に使っていたものと同じCrowsonのRuggeriタイプをもう一つ購入して取り付けました。このとき、前のがツゲだったので色違いになるローズウッドを選んだのですが、これが運命の分かれ道でした。

Crowson Ruggeri -Rosewood

多分練習初日からかゆみはあったのだと思います。赤い湿疹のようなものもあごから首にかけて出ていました。ただ、まさかあご当てが原因とは思わないので、練習後に首をよく洗い、水で冷やしたりして特に気にせず、翌日からもハンカチなどを当てることなくそのまま練習しました。本番も近かったので毎日3時間位は弾いていたと思います。

そして数日そのまま練習し続けるうちに首はどんどんひどくなり、練習をやめても激しい痒みでかいてしまうためかどんどん広がってきてしまいました。そして通院、あとは過去記事のとおりです。

当時はローズウッドにアレルギーがあるなんて知りませんでしたし、一応あご当ても元に戻したりしましたが、むしろ新しい楽器のニスが悪いのかと思って陳さんにアルコールでニスを少し落としてもらったりフィルムを貼ってもらったりしました。金属アレルギーも疑って金具にテープを貼ったりもしました。

その後も先に書いたような弦楽器フェアやお店での試奏で時々かゆみが出たりしてましたが、ローズウッドのあご当ての楽器を長時間弾いた時にはっきりとそれが出て、改めてローズウッドとアレルギーについて調べて多くの事例があることを知り、自分がローズウッドのアレルギーであると確信したのが実は2~3年前くらいです。

ローズウッドのフィッティングは多くの楽器に使われておりますし、私も触っただけでダメということではないのですが、ある程度長い時間、それも練習など汗をかいた状態で引き続けると首にかゆみと赤い炎症が起こるようです。ローズウッドもいろいろですし、アレルギーの出やすいもの出にくいものあったと思うのですが、とりわけ私の持っていたCrowsonのローズウッドが私には良くなかったようです。

症状がひどくなったのは、痒みや炎症が出ているのにもかかわらず練習を続けたこと、すぐに病院にいって適切な処置をしなかったことです。あご当てという首からあごにかけて数センチの接触ですが、全身につながるオオゴトにになるとは思いもよりませんでした。アレルギーは原因を取り除けば必ずしも良くなるとは限らず、今回のようにまるで自己感作のようになって反応が止まらなくなることもあります。

ちなみにアレルギーの原因になる素材としては黒檀などもあるようですが、ローズウッドよりは頻度が低いようです。ツゲは元の白い色を染料で着色しているのでアレルギーの確率が上がりそうですが、今のところアレルギーの話はほとんど聞きません。

また私は大丈夫ですが、金属アレルギーの方はあご当ての金具でかぶれることもあるようです。Otto Tempelなどチタン製の金具に換えるのが確実ですが、Bogaro&Clementeのアルミ製金具もアレルギー対策がされているようです。私は2台の楽器それぞれにCrowsonのツゲのあご当てを付けておりますが、どちらもチタン製の金具をつけております。アレルギー対策というより錆対策&軽さを求めてですが。

他にも松脂アレルギー、弦の金属アレルギーなどありますね。松脂は人工のクラリティロージンが代替になりますし、弦の場合は巻線の種類やブランドをいろいろ試すことになるかと思います。

ちなみに私に合わなかったCrowsonのローズウッドですが、生徒さんでRuggeriタイプが欲しいという方に一週間のパッチテストを行った上でお譲りしました。アレルギーさえ出なければモノは良いですからね。生徒さんの楽器は元々黒檀とローズウッドのミックスでしたので、見た目もマッチして良い感じで使って頂いております。

ということで、新しい楽器やフィッティングで首にかゆみや炎症が出たら・・・、

・すぐに練習をとりやめる
・原因がはっきりするor対策が出来るまでは良くなってもしばらくはハンカチなどをあてる
・ひどい時はハンカチすら刺激になるのでしばらく練習禁止
・金具が原因の場合はチタンのものなどに変更する
・材質がローズウッドなら他のもの(ツゲが比較的安全)に変更する
・きちんと皮膚科を受診する

といったところでしょうか。アレルギーには気合や根性は禁物で、慎重過ぎるくらいがちょうど良いと思います。痛みが出た時なども同様ですね。

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