シグマレンズのピント調整

ガジェット

前回書いた通り、K-5シリーズ用に所有しているレンズは、

・シグマ 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO HSM
・シグマ 17-50mm F2.8 EX DC HSM
・ペンタックス FA50mm F1.4
・ペンタックス DA 35mm F2.4 AL

なのですが、この中で唯一新品購入しているシグマの17-50mmが広角端で後ピン、望遠端で前ピンという状態だったことに最近気づきました。もう一台の18-250mmはわりと精度よく合ってくれていたし、2つのペンタックス単焦点もボディのAF微調整で問題なくフォーカスしていました。

17-50mmでのその状態に気づかなかったのは、開放F2.8で広角端も望遠端もギリギリ被写界深度に入っていたためでした。K-5シリーズのボディAF微調整はレンズあたり一つの調整項目、つまりズームの場合は望遠と広角を一緒が移動するため、調整するとどちらかに合わせてもう一方を捨てることになってしまいます。

ということで川崎のシグマまでK-5IIsと17-50mm、ついでに18-250mmも持ってピント調整に行ってきました。小田急多摩線に乗るなんてどれくらいぶりだろう。もしかしたら高校受験以来か(笑)。

あいにく雪が降っておりましたが、小田急多摩線の黒川という駅で降り、住宅街の中を歩くとシグマの建物が見えてきました。

株式会社シグマ 川崎

受付でレンズの調整をお願いしたいと伝え、ロビーで待っていると担当の方がやって来て症状などを聞かれました。17-50mmは広角で後ピン、望遠で前ピンというこんな状態でも調整できるか聞いたところ「よくあることなので調整で対応できると思います」とのこと。カメラ側では調整できないので頼もしい限りです。

調べてみると、大口径(F値が小さい)、ズームレンズ、広角寄り、というのが一番レンズのAF精度が難しいそうで、17-50F2.8は見事に当てはまりますね。

ついでに18-250mmの方も大きな問題はないのですが個人では正確に調整出来ないので一応調整をお願いしました。ピント調整は本体のクセにもある程度合わせ込んでもらうものなので、レンズ2本と一緒にK-5IIsも預けてきました。

ちなみにシグマではピント調整は故障ではないので、保証期間にかかわらず無償対応だそうです。17-50mmは新品購入後半年くらいなのでいずれにしても保証期間内ですが、保証書のない中古購入の18-250mmも無償でピント調整をしてくれました。さらに持ち込みボディやレンズ返送の送料も無償です。

一週間くらいして丁重に梱包されたK-5IIs、17-50mm、18-250mmが自宅に届きました。さっそく試し撮りしてみましたが、広角端でも望遠端でもジャスピンであることを確認しました。環境によって多少AFがずれたとしても広角端と望遠端でのばらつきはほとんどなくなったのでAF微調整で簡単に対応出来そうです。

なお、最近のズームレンズはピントを合わせたままズームしてもピントが合ったままという本当の意味でのズームレンズではなく、ズーム位置ごとにAFし直す必要のあるバリフォーカルレンズなので、望遠端でAFロックしてズームを広角に戻して撮る、というのは出来ませんね。試しにやってみましたがやはり大幅にずれました。まあマニュアルフォーカスでないので手間はありませんけどね。

しかしシグマのサポートは立派ですね。他メーカーでは新品から1年以上経って保証の切れたレンズはピント調整でも数千円~1万円強の費用が発生することを考えると、保証期間が切れたり中古購入で保証書がなくてもピント調整を無料でしてくれるシグマは、自社製品に対するプライドを感じます。レンズを選ぶときにも性能が同じならシグマにしようかという気にもなりますし、特に中古購入の場合も安心感が違いますね。

今後も良いレンズを楽しみにしています。特にペンタックス用はタムロンは出さなくなってしまったし、シグマに期待しています。出来れば他マウント向けと同じく手ぶれ補正付きのままで!

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