F1マレーシアGP、佐藤琢磨13位フィニッシュ!
マレーシアGPはトップ争いからスーパーアグリチームに至るまで、フリーから決勝まで波乱のレースのレースとなりました。
まずはスーパーアグリ。初日のフリー走行からタイムを見ていましたが、さすがに初戦のような勢いはありませんでした。ただこれはある程度予想出来ていたことで、むしろ土曜日のデヴィッドソンの順位には驚かされました。
金曜日午前
No.22:1:38.966(琢磨-17位)
No.23:1:39.357(デヴィッドソン-21位)
金曜日午後
No.22:1:37.282(琢磨-14位)
No.23:1:38.334(デヴィッドソン-18位)
金曜日午後
No.22:1:36.545(琢磨-16位)
No.23:1:36.195(デヴィッドソン-8位)
しかしどうもタイムの出し方、ロングランのタイムを見ているとどうも2台ともマシンが安定していないようでした。琢磨がいいタイムを出しているときにデヴィッドソンがタイムを出せなかったり、またその逆だったり。
タイヤ比較のためかなとも思っていましたが、コメントを聞く限り、刻々と変わるコースコンディションに対して、セッティングが合ったりまた急に合わなくなったりを繰り返していて、苦しんでいるようでした。
そして予選。琢磨は本当に頑張りましたね。Q1はタイヤの使い方を失敗し、最高のアタックではなかったかもしれませんがギリギリ16位で通過。
そしてQ2の一回目のアタック1:35.945はお見事! 2台のホンダを上回り14番グリッドを獲得。2回目のアタックではホンダがすでに自分には届かず、上のクルサードにも届きそうにもなかったので途中でやめましたね。
デヴィッドソンは残念でした。ようやく予選直前にマシンが決まり、予選の走りも悪くなかったと思うのですがチームがタイヤの使い方を失敗したこと、2回目のアタックで他のマシンにひっかかってしまったことが重なってQ2進出はなりませんでした。
タイヤの使い方、というのは情報がないのでよくわかりませんが、Q2で琢磨のアウトラップが非常に速かったことを考えると、Q1で内圧を下げすぎたか、チーム指示のアウトラップペースが遅すぎたかで、タイヤの温度が想定より上がらずタイヤの良いところを使えなかったのかもしれません。
逆にホンダはオーバーヒート傾向で第3セクターでタイムダウン傾向があったためか、Q2のアウトラップが非常にゆっくりでした。
そして決勝。デヴィッドソンは見事にジャンプアップしましたが、琢磨はトロロッソの2台と絡んで19位に転落。しかしそこからが見事でした。着実に順位を上げ、コース上でバトンをオーバーテイクし、ピットストップを終えた段階でトロロッソ、ホンダ、トヨタを含む集団の後ろに付けます。すぐ後ろにはデヴィッドソン。
そして圧巻だったのが前を走るマシンが2回目のピットストップを行いはじめた時の琢磨の走り。前が空いた琢磨は一気にペースを上げ自己ベストを次々塗り替え、周りより約1秒速い1分38秒台を連発。これはピットストップでバトンとバリチェロをとらえるのは確実と思われました。
そしてピットストップ。直前にピットストップしたアロンソの第1セクターのタイムが59秒台。琢磨はどれくらいか・・・1分6秒? まさか・・。
予想通り、次の第2セクターをホンダの2台が先に通過。あとのコメントを聞く限り、ピットストップで何らかのトラブルがあったようです。前戦に続いてまたしてもピットのトラブル。
まだ新しいチームとはいえ、去年の最終戦のように琢磨の走りとピットが完全に決まったレースがあったことを考えると悔しいですね。下記のデータを見ても、琢磨の2度目のピットにトラブルがあったことがわかります。
そしてその後はバリチェロ、バトンにプレッシャーをかけるまでには至らずそのまま13位フィニッシュ。序盤のコースアウトやピットのトラブルがあったことを考えると、非常に力強いレースだったと思います。
デヴィッドソンはちょっと悔しい16位。スタートは良かったもののその後にミスがあり(本人のコメント談)、またペースも良いときもありましたが落ち込むときもあり、全体では琢磨ほどのレースは出来なかったようです。でも前戦の背中の痛みをこらえるレースよりははるかに良いレースが出来たようです。
まだまだスーパーアグリはレースペースやタイヤの使い方に課題を残しているようですが、今後とも力強いレースを続けて、念願のポイントゲットを実現して欲しいですね。楽しみです。
さてトップ争い。マクラーレンのスタートの良さ、ハミルトンのポジショニングの上手さに驚かされました。
しかしもっと驚かされたのはマッサのミス、マクラーレンのレースペースの速さ、フェラーリのレースペースの遅さ、でした。
マッサのシーンは、インに入ったが勝ちで無理せずに早めにブレーキングしても十分オーバーテイク出来そうでしたが、飛び出してしまいました。マッサがあんなミスをするとは思わなかったので驚きました。
逆に、タイヤスモークを上げながらも完璧にコントロールし、逆にマッサをコースアウトに誘ったハミルトン、ただ者ではありませんね。
そして驚いたのは、マクラーレンのペースが非常に速く、フェラーリが全く歯が立たなかったことです。チームプレーに徹し、序盤フェラーリを押さえ込んだハミルトンはその後ファステストを記録していますし、もしマッサがあそこでオーバーテイクしていても、おそらくマクラーレンの1-2は変わらなかったでしょう。
初戦のライコネンの楽勝に対し、今回はアロンソの楽勝でした。
原因がどこにあったのかわかりませんが、全くマシンを変えてこなかったフェラーリに対して、マクラーレンは懸命なアップデートをしてきた、その辺のチーム姿勢にもあるのかなと思いました。もちろん可動式フロアの影響もあったのかもしれません。
次戦は連戦になるので、フェラーリは厳しいかもしれません。川井さんも言ってましたが、やはりQ2でのアロンソのタイムにフェラーリが差を付けられていたのは、三味線弾いていたためではないかもしれません。Q3はマッサが素晴らしい走りをしましたが、もうアドバンテージはないでしょう。レースペースも完全にマクラーレンが上回ってましたし。
マッサにもそろそろ勝ってもらいたいですが、先にハミルトンが勝ったりして・・。
スーパーアグリのライバルですが、今回はトロロッソがずいぶん速くなったなという印象がありました。ベースはニューエイ設計のレッドブルRB3と同じですから、潜在的な力は相当高いものと思われます。
スーパーアグリは今のところマシンのポテンシャルをうまく引き出せているようですので、逆に言えば段々苦しくなってくるともいえます。しかし素性の良いマシンは開発もしやすいはずなので、是非上を目指して頑張って欲しいですね。
さて次戦は連戦のバーレーンGP。楽しみです。
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