カセットテープのマニアな思い出
前回、うっかり「カセットテープ」なんて言葉を書いたら、昔のカセットテープをいろいろ思い出してしまいました。

小さい頃からヴァイオリンを習っていた僕が、ようやく音楽に興味を示しだしたのが小学校高学年の頃。もう今から20年以上も前のことですが、音楽に興味を持った僕はカセットテープにいろいろな音源から録音しては楽しんでいました。
音源の多くはレコードだったり他のテープだったりしましたが、中学生の頃だったでしょうか、CDプレーヤーが登場するとともに僕のハイファイ魂が目を覚ましてしまったのです。
最初はカセットテープなんて何でも良かったのですが、カセットテープの銘柄によって同じ音源から録音しても音が違うということに気づいてしまい、カセットテープにこだわりを持ち始めました。
もちろんお金がなかったのでいきなり全ての種類のカセットテープを買うことは出来ず、レッスン通いのついでにラオックスなどの電気屋に寄ってはカセットテープのカタログを集め、毎日眺めていました(笑)。そして新しいカセットテープを買うときにはじっくり吟味して研究し尽くしてから念願のカセットテープを手に入れる、という具合でした。この辺、今も変わってないですが(笑)。
最初のうちはもちろんノーマルテープ(Type-I)。ソニーのHF-S、TDKのAD,AD-Xを使っていました。特に最初の頃につかっていたADやAD-Xはハーフと呼ばれるカセット外側のプラスチックはもちろん真っ黒で、小さくグレード名を示すシールが貼ってあるだけ。HF-Sは黒ハーフで中央付近が大きくスケルトンになっていたのをよく使いました。
そのうち、クロームテープなどとも呼ばれたハイポジションテープ(Type-II)というものを知り、TDKのSAやマクセルのUD2などを使ってみたらノイズの少なさにビックリ。その後しばらくはハイポジばかり使ってました。パワフルなソニーのUX-Sとノイズが非常に小さいTDKのSA-Xがお気に入りでした。
しばらくすると今度はメタルテープ(Type-IV)が気になりだします。初メタルテープはソニーのMetal-ES。録音レベルを上げられるのでダイナミックレンジが広く取れ、これは素晴らしいということでしばらくメタルテープばかり買ってました。ソニーのMetal-S,ES、TDKのMA,MA-Xなどなど。
しかしいろいろ聞くと単にダイナミックレンジやS/N比だけでは語れない音色の違いがテープにあることに気づきました。それこそ本当にいろいろ試しましたね。しまいには究極のメタルテープであるソニーのMetal-masterに手を出してしまいました(笑)。
Metal-Masterというのはソニーの最上級メタルテープで定価が46分テープで1400円。テープそのものが最高スペックなだけでなく、ハーフの共振を防ぐためにハーフを全てセラミック化してしまったという代物です。
さて、そんなすごいテープをうちのボロデッキで録ってはもったいないと思ったので、ヴァイオリンの先生のうちにある立派な機材で録音してもらうことにしました。
録音する手順を見ていると、録音前に何かスイッチをおしてメーターに表示されるLEDバーを見ながらつまみをいじっています。何をやってるのかな?
録音してもらったテープの音を聴いてびっくり。ほとんどCDと変わりません。
しかしあの謎の操作はなんだったのかと不思議に思い聞いたところ、テープのキャリブレーションをしているということを知りました。
キャリブレーションとはテープによる感度や特性の違いを補正することですが、デッキのオシレーターから出される基準音をテープに録音し、3ヘッド構造を生かしてそれをすぐに拾って表示、高音と低音のバランス、感度のバランスをバイアスなどのつまみを調整してフラットにするのです。
そうか、だから今までテープによってやたら高音が強かったり低音が強かったりしたわけだ・・・ということはテープの本当の性能を引き出さずにテープの良し悪しを判断していた・・・。
その後、ソニーの222ESG(だったかな?)というオシレーター付き3ヘッドのデッキを買い、ちゃんとテープの性能を引き出して使うようになりました。ダメだと思ってたテープが意外に良かったり、その逆もあったりで・・。
でもやっぱりハーフがきちんとしてるものが好きでしたね。Metar-MasterやUX-Masterはなかなか手が出ませんでしたが、セラミックガイドを使っているソニーのHF-proやUX-Proなんか結構好きでした。特にハーフのプラスチック部分が全部白だったころのものが好きでしたが、後に黒ハーフでセラミックガイドだけがグレーというデザインに変わったような気がします。
一度などは、マクセルのノーマルテープXLI-Sの音が気に入ってしまって、TDKのMA-XGをバラして中身を入れ替えて使っていたこともあります(笑)。MA-XGはメタルのフレームに全面スケルトンという強烈なモデルでしたが、テープそのものがMA-Xと同じというのがちょっとだけ残念でした。Metal-MasterはESよりもさらに上級のテープを使ってましたからね。
That'sのSUONOなんかもありましたが、高い割りにはインパクト弱し。あまり好きではなかったかも。

その後もいろいろモデルチェンジを重ねる中で長いこと気に入って使い続けたモデルが、ノーマルテープではソニーのHF-Pro、マクセルのXLI-S、ハイポジではソニーのUX-S、UX-Pro、TDKのSA-X、マクセルのXLII-S、メタルではソニーのMetal-ES、そしてTDKのMAでした。Metal-ESは高かったですがMetal-Masterなどの一部モデルをのぞけばずっと最高峰でした。最後の方はUX-proなどと同じセラミックガイドになったような気がします。MAは価格の割りに品質も良く、Metal-ESやMA-Xがなくなってもしばらく売られていたのでよく買ってました。
逆にほとんど買わなかったのが、AXIAなどのファンシーなスケルトンハーフのモデル。なんかデザインがどんどん軟弱になっていき、安いけど性能もそれなりというのがどうも許せなくて、硬派なテープを選ぶようにしてました(笑)。まあAXIAの最上級モデルとかそれなりに良かったんですが、イメージというか思いこみというか、何本か買ってはみたもののその後は敬遠してしまいましたね。
マクセルのUDIなども最初はメタリックなシールが貼ってあったりで硬派な雰囲気だったのですが、だんだんスケルトン&ファンシー傾向になっていってしまって、買わなくなりました。

カセットテープが下火になりかけた頃に登場したマクセルのMetal-Vertexは、値段に度肝を抜かれました。なんと46分で1800円!(ぐらいだった気がする) シルバーなんたらのダブルコーティングだかなんだか忘れましたが、値段ほどのインパクトはありませんでしたね。なにせ十分以上な性能をもつMetal-ESが3本以上買える値段しましたから・・。
ことなくして、なんでもカセットテープに落としてから聴く時代は終わり、カセットテープからMDへ、そして今はmp3などで代表されるシリコンオーディオの全盛期になりました。僕ももちろん、カセットのウォークマンからCDウォークマン、DATにたどり着くも重さに耐えかねてMDに逃げ、今はソニーのネットウォークマンE407という少し前のモデルを愛用しています。
ふと懐かしいカセットテープの時代を思い出したりすると、今電気屋にどんなカセットテープが売っているのかな、なんて気になったりします。MAとかまだ売っているんだろうか・・。
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おぉ。
なんか、懐かしい響きが・・・。
あの重いカセットテープね(笑)
222買ってから、だんだんテープがどうでもよくなっていった気が・・・。
そもそも、私は聴いている音楽がたいしたものではなかったし(笑)
そうそう、あの重いやつ(笑)。
学校の帰りにθとかでよく買ってたけど、確かに222買った後は、どのテープでもデッキが良ければ問題なし、になってあんまりこだわらなくなったなぁ。CDingとかSRとか買っちゃってたし。
CD-Rもこだわりかけたけど、かけただけで終わった(笑)。所詮エラーが多いかとかその程度で、テープみたいに音が違うわけでないしね。