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Antec P180のエアフロー見直し&Speedfan

少し前の記事「PCがようやく復活」に書いたとおり、ケースとマザーボードを交換しました。

<旧構成>
・Case:オウルテック OWL-601WS
・M/B:ECS KN1-SLI-lite

<新構成>
・Case:Antec P180
・M/B:Asus A8N-SLI-Premium


それぞれパーツをグレードアップしたようなものですが、CPU温度が異常なほど上がってしまうという現象が発生しました。

<旧構成>
アイドル:38度
高負荷:52度

<新構成>
アイドル:46度
高負荷:65度

ちなみにCPUはAthlon64 X2 3800+@2.5GHz(Socket939)、CPUクーラーはギガバイトのG-Power pro(GH-PDU21-MF)のファンを9cm2000rpmに交換して使ってます。このクーラーはそのままだとファンがうるさいですが、ファンをリブなしの9cmに交換すると静かでよく冷えます。そしてなにより、Socket939やAM2などAMD系のCPUではクーラーのつけ外しが非常に簡単で、もうこのクーラーが手放せません。

CPUクーラーを外してCPUグリスを塗り直したり、グリスが落ち着くまでしばらく熱を入れたり時間を置いたりしましたがあまり変わらず。

ケースを開けて温度を測ってたりしたところ、Antec P180が静音重視でエアフローにやや難があるのと、マザーボードのチップから伸びているヒートパイプのヒートシンクがCPUの近くで熱を発していることで、CPUの周りの空気が熱だまりになってしまっていたようです。

特にマザーボードの発熱が大きく、改めてnforce4の発熱のすごさを思い知りました。しかし前のECSのはそんなにひどくなかった気もするし、もしかして中古で異様に発熱するブツをつかんでしまったのか?

そこでCPU周りのエアフロー見直しと、その他にも熱対策を行ってみました。


1.天井ファンの向きを入れ替え、排気から吸気に変更

P180はCPUの背面と天井に排気用の12cmファンが付いています。背面ファンの速度を上げてみましたが、うるさくなるだけであまり温度が下がらないため、試しに天井ファンを一度外し、向きを逆にして吸気ファンとして機能させてみました。するとCPU周りのエアフローが大幅に改善され、一気に温度が下がりました。ただ、吸気にするとLOW設定(1200rpm)でもやや音がうるさく感じます。

Antec P180とファン

上記の写真では、青の矢印が標準装着のファン、赤が追加で取り付けたファン、黄色がひっくり返して吸気に入れ替えたファンです。発熱が激しかったのでCPUファンは写真のとおりCPUクーラー付属の11cmファンを付けてみましたが、うるさくて後で結局9cmの2000rpmファンに戻しています。配線を変えていろいろ試しているため、ケーブル類が非常に見苦しいのはご容赦を。

ケース全体のエアフローを考えると必ずしも天井ファンを吸気にするのは良いとは思えないのですが、CPU周りのエアフローが大幅に改善されるのは確かなようです。ただ、吸気はファンノイズが出やすいので、標準ファンのLOW(1200rpm)よりも回転を下げた方が良さそうです。

2.Speedfanを使い、背面ファンと天井ファンをCPU温度でコントロール

背面ファンはアイドル時はLOW設定でちょうど良いですが高負荷では少し回転を上げたいのと、天井ファンはアイドル時にはLOWよりさらに回転を下げたいということで、マザーボードのCHA_1端子に接続してSpeedfanで回転をコントロールすることにしました。両方のファンの電源を並列でマザーボードに接続し、ファンの切り替えスイッチを背面ファンはHI設定(最大2200rpm)、天井ファンはMID設定(最大1600rpm)とし、天井ファンが若干低い回転で連動させるようにしました。

Speedfan公式サイト(英語)
東西南北の電脳マニュアル
SpeedFanの使い方

Speedfanは初めて使ったのですが便利ですね。設定を上手くすると温度に応じて3段階にファン回転数を設定出来ます。Warning以上の温度では強制的に100%になるので、Desired以下の温度でMinimum Value、Desired~Warningの温度でMaximum Value、Warning以上で100%というように好みの温度と回転を3段階に設定可能です。

いろいろテストした結果、Configureの設定を以下のようにしてみました。

<Temperatures-Temp1>
Desired:45℃
Warning:55℃

<Speeds-Speed02>
Minimum Value:50%
Maximum Value:85%

この設定だと、

<CPU温度 ~45℃>(ファンスピード50%:低負荷)
背面ファン:1400rpm
天井ファン:1000rpm

<CPU温度 45~55℃>(ファンスピード85%:高負荷))
背面ファン:1900rpm
天井ファン:1400rpm

<CPU温度 55℃~>(ファンスピード100%:最大冷却)
背面ファン:2200rpm
天井ファン:1600rpm

となります。


3.DDRメモリにヒートシンクを取り付け

効果の程はわかりませんが、この後激しくメモリをオーバークロックすることになったので、メモリ用のヒートシンクを取り付けました。


4.メモリ冷却用ファンを追加

ファンが余ったので付けてみました。・・・というのはウソで、実はケースの12cm標準ファンが4pinでマザーボードの3pinに変換するプラグが見つからなかったので、このファンのプラグを介して12cmファンをマザーボードの3pinにつないでいます。したがってこの9cmファンも連動して無駄に回ってしまうため、メモリ冷却の位置に持ってきたというわけです。回転数は天井ファンの速度にほぼ連動しています。


これらの結果、

<アイドル~低負荷の作業>
38~43℃(ファンスピード50%で静か)

<高負荷の作業時>
45~50℃(ファンスピード85%で少し気になる)

<室温30℃以上での高負荷時>
55℃(ファンスピード100%でややうるさい)

という具合で高負荷時のCPU温度が10℃位下がりました。やはり天井ファンを吸気にしたのは効果絶大でした。吸気にするとうるさくなるというのも、ファンの速度をLOWよりもさらに落とすことで解消出来ており、かつその回転でも十分CPU周りにフレッシュエアを送り込んでいるようです。

ケース前面吸気で背面排気という本来のエアフローを乱しているため、ビデオカード周りの空気の流れは多少悪くなっていますが、室温30℃以上でCPUおよび7900GSがフルロードの状態でも68℃で安定していたので、大丈夫でしょう。

というわけで、ちょっと面倒でしたが静音性を犠牲にすることなくCPUおよび周辺の温度を下げるのに成功しました。そもそもなぜマザーボードとケースを換えただけでそこまで爆熱になったのかは不明ですが、とりあえず安心できる出来るレベルまで温度を下げられたので良かったです。

温度が下がったので、次は再度オーバークロックに挑戦です。

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