オーディオテクニカのA900がいまいちだったので、前から欲しかったAKGのK702を購入しました。
K702といえばその前モデルのK701から有名で、正規品が7万円で売っていた時代からその音質ゆえにファンも多く、さらに「けいおん！」で澪が使っていたりで更に話題になったり。7万もするヘッドホンを高校生が持ってるのかというツッコミもあったりしましたが、僕的には澪よりも唯のほうが好きだったりと、まあ、そんなことはどうでもいいさ（byガーシュウィン）。
でそのK701がケーブル着脱式になったのがK702。値下げと並行輸入品もあって買いやすくなりました（ほぼ3分の1の価格）。
装着感、耳のパッド周りは良いですがヘッドバンドがいまいち。頭にフィットする形状でなく頭の真上から角材を載せられている感じで、使っていると頭が痛くなります。ただしこれが唯一の欠点と呼べるかもしれません。
＜テンプレ＞あらかじめ言っておきますが、私は聴く音楽がほぼクラシック、しかもそのほとんどがヴァイオリンなので、音質は基本的にヴァイオリンの音での評価になります。＜テンプレここまで＞
音質。素晴らしい！エージングしていない箱出しの状態でもA900とは比べものになりません。高音とか低音の前に音の広がりが全然違う。まるで目の前にコンサートホールが広がっていくようです。まあ実際コンサートホールって奏者は前にいるのでヘッドホンのように広がって聞こえるわけではありませんが、言葉のイメージです(笑)。音の空間に自分が溶けこむかのようです。
高音もやや強めではありますが非常に美しく、A900のような耳に刺さるような違和感は全くありませんが、ER-4Sよりも高音が出ています。ヴァイオリンの倍音成分がとても良く聞こえてきます。低音も強くはありませんが実に自然。低音好きの方には物足りないかもしれませんが・・。楽器の細かい音一つ一つまで聞こえてきます。いやびっくり、ここまで違うとは。
なお欠点と言えるかはわかりませんが、インピーダンスが非常に高いためiPod等の携帯プレーヤーや、PCのオーディオ端子などでは出力が足りないため、本来の音質にならなかったりそもそも音量が取れないと思われます。元々7万もするヘッドホンですからきちんとしたヘッドホンアンプを介することが前提になっているのでしょうが、値下がりしてきただけにライトユーザーが手を出しやすくなり、買ったはいいけど環境が不十分なんてことにもなりかねませんのでご注意。私はPCでUSB/DAC付きのヘッドホンアンプであるAudistのHUD-mx1を使っています。
音質は文句なし、あとは装着感だけなのですが一日に2時間とか3時間、あるいはそれ以上使うとなるとちょっと辛いものがあります。なのでK702は音楽専用と割りきって良い音で聞きたい時のみ使っています。良いヘッドホンです。
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