5年ぶりになりますが、3/20に八千代台市民文化センターで行われたホワイトデーコンサート2012に出演してきました。
本来は去年の2011年に行われるはずだったコンサートでそのために練習もしておりましたが直前に起きた震災で中止になり、一年遅れでのコンサートとなりました。あの時は自粛というよりもコンサートが出来る状態ではなかったのを思い出します。
場所は前回と同じく千葉の八千代台。埼玉からだと片道1時間半くらいかかりますが、今回は勉強を兼ねた高校生の生徒さんを連れて行ったため話し相手もいて退屈しませんでした。生徒さんからしたらただうるさいだけだったかもしれませんが(笑)。
今回も演奏するのは水野修孝先生作曲の「ヴァイオリンとピアノのためのファンタジア(2003年作)」です。複雑な音階と重音、ハイポジションでのアルペジオなど技術的に高度な面もありながら、緻密に構築された音楽が美しいメロディによって奏でられるという、弾いていてもとても気持ちのよい曲です。
今回もリハは本当に緊張しました。作曲者の前で弾くのって、なんだか答え合わせをしているかのようで萎縮してしまいます。楽譜が手書きスコアでそれをスキャンしてペイントショップで切り貼りしてパート譜を作っていますが、余計な線を消しきれてなくて読み違えたり、スコアのコードから音符を類推したりと不安でいっぱいでしたので。
でも先生にOKを頂き、ピアノとのバランスなども問題無いとのことでしたので安心して本番に臨みました。
本番では会場が超満員で150人はいらしたでしょうか、とても気分も盛り上がり楽しんで弾くことが出来ました。もちろん自分の気持ちよさに浸らないよう、作品の一音一音を大切に弾くように心がけました。
終演後は立食パーティー、そしてその後の打ち上げにもちょっとお邪魔したりして演奏の疲れを癒しました。連れて行った生徒さんも受験を控えているのですが、音大出たばかりの若いお姉さん達にいろいろな話を聞かせてもらえたようで、貴重な体験になってなによりでした。
演奏の動画を自分のHDビデオカメラで撮ったのですが、水野先生に許可をいただきYoutubeに載せました。ファンタジアは今回を含めて演奏されるのがまだ3回目で、楽譜と異なる音を弾いてしまったりの一発本番のこの動画をどう扱ったら良いか決めかねたのですが、作品を広く知っていただくためにも掲載に踏み切りました。ペイントショップみたいなので音も直せれば良いのですが(笑)。
それにしても、今は録音だけでなく動画で残したり、またその時の出来事を日記のようにブログに残したり出来て良いですね。今は教えるほうが忙しくて演奏が減っておりますが、頻繁に演奏を行なっていた20代はどこで何を弾いたかどこにも残っていないんですよね。2000年くらいにWebサイトを立ちあげてからの記録はあるのですが・・・。
小さな本番でも何かに記録を残しておくと良いですね。10年20年経った時に自分の足跡が残っているというのは嬉しいものですから。
コメント