MT車歴を延々と語る3 いすゞ・ジェミニ ハンドリングbyロータス

いすゞ・ジェミニ ハンドリングbyロータス(JT190) S63(1988)年式
所有期間:1993年10月頃~1995年8月頃

ジェミニ ハンドリングbyロータス

排気量:1600cc
出力:135ps/7200rpm
トルク:14.3kgm/5600rpm
車重:960kg
パワーウェイトレシオ:7.1kg/ps
タイヤサイズ:185/60R14
ミッション:5速MT

前のシティターボIIが寿命だったので次の車探しをしていたのですが、当時人気のシビック、CR-X、レビン、ミラージュサイボーグはみな高価だったため、不人気車狙いで目をつけたのがこのジェミニ。

(なおこの一連の記事は車好き以外には日本語でおkだと思うのでよろしくお願いします)

ちなみに初めてきちんとお店でお金を出して買った車でした。最初のフロンテはタダ、シティターボIIは知り合いから2万円で譲ってもらいましたから。ちなみにこのジェミニの購入価格は49万だった気がします。

いすゞの初代FFジェミニですが、1600ccNAで135馬力と当時の同クラススポーツ車と肩を並べるスペックで、当時はまだ珍しかったレカロ製シートが標準装備というのが売りでした。また、パワステ、パワーウインドウ付きもこの車が初めてでした(笑)。

パワーウェイトレシオ的には前のシティターボIIが6.7、ジェミニが7.1とちょっと落ちますが、ターボIIはグロス値のため実質同じくらいの動力性能でした。100km/hまではターボIIが速く、それ以上はジェミニという感覚でした。盛り上がりがないためあんまりパワー感はありませんでしたが。ちなみにCG誌によるデータでは、0-400mがターボIIが16.3秒、ジェミニが16.4秒でした。

最高出力が7200rpmでリミットが7700rpmという高回転型エンジンで、ぶん回す楽しみがありました。マフラーやエアクリーナーを換えるお金がなかったので、吸気のダクトを外して吸気音が出るようにしたり、排ガス対策でつけられている回転の落ちを遅くするダッシュポッドを外してレスポンスを良くしたりなど、小さいところでいじって楽しんでました。

ブレーキは純正はすぐにフェードしたため、最初はプロジェクトミューの#3000、それでも甘くなるので最後にはHCを使ってました。

タイヤとホイールはターボIIのものをそのまま付けたのですが、限界の低さに驚きました。同じタイヤなのに220kgの重量差はこうもグリップに影響するのかということを思い知りました。ただ、付いてたタイヤがすり減っていたので(F:Vグリッド、R:アドバングローバ)、新品のファルケンGRβに変えたところ強烈なコーナリングが出来るようになりました。

ジェミニ ハンドリングbyロータス

個体差なのか、友人の全く同じ型のジェミニと比べてもオーバーステアが強く、見た目にも車高が前下りでした。ハンドリングもシャープでコーナリングでアクセルを抜くと簡単にリヤが流れだすという、今考えたらかなりデンジャラスな仕様でした(初代インテグラタイプRなんてもんじゃなかった)。ただドライビングを磨くにはうってつけで、最初はテールが流れるとびっくりしてカウンターを当ててましたが、テールスライドはアクセルを入れて止めるということを覚えるとアンダーもオーバーも思いのまま。車のコントロールというものを一番学ぶことができたのはこのジェミニだったような気がします。タイトコーナーの連続を揺り返しを使ってコーナリングするのは楽しかったです。

その後、その友人のジェミニと全く同じタイヤでワインディングを走ったところ、ドライビング学習中の友人に簡単に付いて来られてしまいました。ちょっとショックだったのでその友人のジェミニを運転させてもらいましたが、リヤが落ち着いていて断然速くてこれを引き離すのは無理。同じジェミニでもこうも違うとは。まあ自分のジェミニは速さでは劣るもののコントロールを楽しめる車でした。速さで劣るとはいえ、夜な夜な通った峠で負けることはほとんどありませんでした。

結構楽しい車でしたが、友人に乗せてもらったギャランVR-4、セフィーロなどのハイパワーターボ車の強烈な加速に憧れ、あんなパワーを手にしてみたいと思うようになり、また自分のジェミニに乗りたいと言ってくれる後輩もいたため、このジェミニを譲り次の車に乗り換えることにしました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました